目次
月100万をネットで稼ぎ、家族サービスを徹底する起業家 30
コンテンツビジネスは個人が最も稼ぎやすいビジネスである 69
Contents
- 1 はじめに
- 2 第1章:経済的自立という状態
- 3 第2章:個人が活躍する時代
- 4 第3章:コンテンツビジネス
- 4.1 コンテンツビジネスは個人が最も稼ぎやすいビジネスである
- 4.2 コンテンツビジネスが最も個人ビジネスに向いている理由
- 4.3 ローリスク、ハイリターン
- 4.4 仕事場所の自由度、時間の自由度が高い
- 4.5 自動化がしやすい
- 4.6 深いスキルが身に付く
- 4.7 コンテンツビジネスのデメリット
- 4.8 コンテンツビジネスに必要なスキル
- 4.9 極めれば1億を稼げてしまう技術
- 4.10 誰でも人を惹きつけ、物が売れるスキル
- 4.11 この能力があるとコンテンツビジネスは一気にうまくいく
- 4.12 コンテンツビジネスでマネタイズする方法
- 4.13 広告を貼って稼ぐ
- 4.14 紹介して稼ぐ
- 4.15 販売して稼ぐ
- 4.16 コンテンツビジネスで経済的自立を達成する
- 5 第4章:成功する思考
はじめに
僕が小学4年生の頃、父の運転する車が近所の家に突っ込んだ。
知らせを受けて慌てて外に出たら、グチャグチャに潰れた車を見つけた。近所の人もワラワラと集まってきた。父親は生きていたが、やってきた警察に向かって怒鳴り声をまき散らしていた。近くにいた母は泣いていた。
事故を起こした原因は、父がお酒を飲んで車を運転したことだった。当時、実家は借金を抱えていて、不景気で仕事が見つからないときだった。父は、自暴自棄になって事故を起こしたみたいだ。
そんな経済状況のまま、僕は大学生になった。なんとか第一志望の国立大学に通えたものの、仕送りは期待できない。奨学金を受け取り、授業料免除を申請して大学に通った。生活費を稼ぐため、週に4回は居酒屋でアルバイトをした。
居酒屋のバイトは過酷だった。手がボロボロになる皿洗い、処理しきれない伝票の嵐、店内で飛び交う怒鳴り声。加えて僕はずば抜けて「仕事ができない」らしく、毎日ミスをしては店の人に迷惑をかけた。
僕は店中の怒りを受け止めるハケ口になっていた。バイト先に続く階段は、僕にとっては地獄への入り口のように感じられた。
アルバイトで稼いだお金は家賃と光熱費と学費に消えていった。何回かガスが止まったこともある。お金がもったいなかったので、節約をするために友達と家賃2万円のシェアハウスを借りた。100g48円の鳥むね肉が贅沢品だと思っていた。
憧れだった大学生活も、つまらないものに変わっていた。周りの学生は、ダラダラと講義を消化するだけの生活になった。なんとなくサークルに行き、バイトに明け暮れ、稼いだお金で安いお酒を飲みに行く毎日。
お金もない、夢もない、毎日がつまらない・・・。
そんなモヤモヤが続いたある日、「大学生が1億円稼いだ物語」というページを見つけた。どこからどう見ても怪しいページだったが、そこで繰り広げられる生活は「憧れ」そのものだった。
明らかに豪華な旅館の写真、見たこともない美味しそうな食べ物、高級車に乗ってシャンパンを飲んでいる姿。加えて、信じられないことが書いてあった。毎日遊んでいそうなのに、毎月自動で何百万もお金が増え続けるらしいのだ。
僕にとっては魅力的すぎる世界に見えた。
なにより、同じ大学生で成功している人がいるということに衝撃を受けた。要するに「起業」をしてお金を稼ぐらしいのだが、起業なんて経験豊富なエリートラサリーマンだけがやるものだと思っていた。それを、もともと何の経験もなかった大学生が取り組み、成功している。
単純に嫉妬した。悔しかった。自分の生活が画面の向こうにいる青年と比べると惨め過ぎたからだ。
自分がやりたいのはこれだという確信があった。この世界で成功すれば、このモヤモヤした毎日から脱出できるし、面白い世界にも行けるらしい。そして、何より働かなくてもお金が入ってくるというのが魅力的だった。うまくやれば、この地獄のような居酒屋バイトから抜け出せると思った。
ガムシャラに行動してみたら、初月で3万円を稼げた。3万円でも苦学生の僕にとっては天からの恵みのようだった。
そのままビジネスにのめり込み、5ヵ月が経った。最初に3万円だった収入は、15万円になっていた。15万とは、居酒屋バイトに週4日働いてようやく貰える給料だ。
しかも徹底して自動化に拘っていたおかげか、その15万円は何もしなくても手に入るようになった。
銀行の通帳を持っていき、居酒屋の店長に見せた。意外とあっさりとバイトを辞めさせてくれた。バイトを辞めた次の日は曇りだったが、僕にとっては満天の晴れ模様に見えた。
バイトを辞めてから、真剣にビジネスに取り組んだ。せっかくここまで来たのだから、もっと上に行きたいという気持ちが強かった。
真剣になり始めてからは早いもので、そこから半年後には月収が54万になった。その2ヵ月後には月収100万を突破した。その次の月には月収165万を達成した。
見たことのない数字が通帳に刻まれていた。試しに1万円ほど引き出してみたが、口座の残高の数字が1減っただけだった。残りの数字を見てみても、まだ数百万円ほど入っている。当時の僕の金銭感覚では、使っても使いきれないほどのお金を手にすることができた。
報酬が入るようになってから、友達の遊びを断らなくなった。部活に集中できるようになった。少しずつだが食べたいものを食べられるようになった。友達に収入を聞かれて、ありのままの報酬を言うとドン引きしていた。
部活に打ち込んでいるあいだに3万円の報酬が発生した。シェアハウスでボードゲームをして遊んでいる間にも10万円が発生した。バイクでツーリングしているあいだに20万円がポンと振り込まれていることもあった。
僕は就職活動を放棄した。
かなり迷ったが、えいやという気持ちで捨てた。やりたいことがまだまだたくさん出てきたからだ。ビジネスを通しても達成したいことがたくさんある。
無事に大学を卒業することができた。田舎に行ってもよかったのだが、色んな経験をしたいと思って東京に引っ越した。
大学を卒業してから、さらに真剣にビジネスに打ち込んだ。東京に引っ越して色んな人に会う過程で、世界は広いということに気が付いた。自由に生きている人が多いというのはもちろん、年間で1億円とか10億円とか稼いでいる異次元の金持ちにも出会った。
自由に生きるのも楽しいのだが、ずっと同じ世界に居続けるよりも、もっと社会に価値を提供して面白い世界を見てみたいという気持ちのほうが大きくなっていった。
世界は広いということを知ってから、頭のネジが外れた気がした。その状態でガムシャラに作業に取り組んだ。卒業してから半年経ち、僕は月収500万を達成した。社会人1年目にして年収2000万ベースにまできた。これからも収入はどんどん伸び続けるだろう。
僕のなかでひとつのテーマとしてあったのは、「経済的自立」という言葉だ。
生活費を稼ごうと必死だった僕は、経済状況も自分の生活も、何もかもを居酒屋のバイトに依存していた。大学生のなかには、親からの収入に依存している人も多いだろう。社会人になると、多くの人は自分の収入を「会社」に依存する。毎月決められた報酬が振り込まれるのは安心だが、依存をしている以上は自分の生活を自分以外の誰かに預けることになる。
給料が上がらなくても不満は言えないし、会社の言うことは聞かないといけない。あるいは、会社が突然倒れたとしても泣き寝入りするしかない。
僕はわがままだった。自分の努力はそのまま給料に反映させたいと思ったし、自分の人生を他人に預けるのも嫌だった。だから、ビジネスに打ち込むことができた。いわゆる「社会からの自立」を目指していったのだ。この世界なら、時間や環境に縛られずに自分の意志で自由に生きていくことができる。
この本は、自分のために書いている。
ビジネスで稼げるようになってから、どんなことをやっているか聞いてくれる人が多くなった。顔には出さないけど、そういうことを言われると凄く嬉しい。自分の努力が報われた気がするからだ。
だから、最低限の必要な知識はひとつの本にまとめようと思った。ビジネスについて聞かれたときはこの本を読んでもらえば大体のことはしてもらうために、この本を書いている。
貴重なお金を使ってこの本を手に取ってくれたことを嬉しく思う。
せっかく本書を手に取ってくれたのであれば、ぜひビジネスの世界を覗いてみて欲しい。ビジネスは難しく考えなくても、きちんと実践していれば結果は出る。バイト中に店のなかで迷子になったほど要領の悪い僕ができたのだ。もちろん、貧乏学生だったので資金も知識も人脈もほとんどゼロからのスタートだ。その経験から、誰でも成功できる平等な世界であることは僕が保証する。
そうして、この本を読んでくれた人の世界が少しでも広がれば本を書いた意味もあると思える。
第1章:経済的自立という状態
「経済的自立」という言葉を聞くと、どういうイメージを思い浮かべるだろうか?もしかしたら、一人暮らしを始めた学生が親の仕送りに頼らずに自立することや、収入を夫に頼っている主婦が、何からの仕事を始めて金銭面で自立をするといったことを思い浮かべるかもしれない。
しかし、ここでいう経済的自立とは「社会からの自立」という意味で使われる。
極論かもしれないが、たとえ一人暮らしのサラリーマンだったとしても、会社というひとつのシステムに所属して給料をもらっているあいだは「自立している」とは言えない。
それは危険な状態にあるからだ。突然の異動、リストラ、倒産。不幸にもこれらの出来事に遭遇してしまうと、一気に収入はゼロになる。
あるいは、親の介護が必要になったとき、子どもの面倒を見なくてはいけなくなったとき、突然の事故や病気で自分の身体が機能しなくなったとき・・・。万が一のとき、自分の給料を他者に依存しているのは、とても危険な状態である。
では、経済的自立はどのようなときに達成されるか?それは、以下の3つの条件を満たしているときである。
・不労所得>生活コスト
・生活の基準を十分に上げている状態
・好きなときにお金を生み出すことができる状態
ひとつずつ解説していこう。まず、原則となるのが「不労所得が生活コストを超えている状態」である。
日本に生きている以上、生活する上で様々なコストがかかる。家賃、電気、ガス、水道、食事、交際費、ガソリン代、駐車代、年金、健康保険、税金、etc…挙げるとキリがないが、この日本のなかに生きるためには実に多くのコストがかかる。もちろん、欲しい洋服を買ったり、旅行に行ったり、ちょっと良い食事をすることも生活コストに含まれる。
これらの生活コストをすべて足した金額を上回る「不労所得」を得ることが、経済的自立達成の条件だ。
例えば、毎月20万円の生活コストがかかるのであれば、月21万円の不労所得を得る。シンプルに言うと、これが経済的自立を達成している状態である。
「不労所得」とは文字通り、働かなくても得られる収入のことである。
怪しい言葉に聞こえるが、不労所得というのは当たり前のように私たちの日常に入り込んでいる。国民年金なども言い換えてみれば「不労所得」だし、あなたが住んでいる部屋の家賃は、その部屋のオーナーが不労所得として受け取っている。ほかにも、例えば書店にある本の数だけ不労所得を受け取っている人がいる。本を買えば、その本の数%が印税として著者に支払われる仕組みだ。
その不労所得が生活コストを超えたとき、365日24時間すべてが自由な時間になる。何も働かなくても生きていけるため、毎朝早く起きて会社に行く必要も、複雑な人間関係に悩まされることも、時間に追われてストレスを抱えるような毎日と無縁の生活を送ることができる。
しかし、ここでひとつ疑問点が浮かぶ。先ほどの公式だと、生活コストが不労所得を下回っていれば(生活コスト<不労所得)いいので、生活コストがほとんどゼロのホームレスなども経済的自立を達成していると言える。あるいは、生活保護を受けて生活コストを極限まで削っている貧困層と呼ばれる人達も含まれるだろう。
彼らは一見すると自由そうに見えても、大切なものを犠牲にしていることがわかる。それが「自由に買い物をする」という権利だ。彼らは外食に行くことを我慢し、欲しいものを買うことはできず、充実したサービスを受けることもできない。手元にある雀の涙ほどのお金をやり繰りし、なんとか生活をするだけだ。人生の選択肢が限られているという点において、彼らは理想の生活を送っているとは言えないだろう。
つまり、「生活の基準を上げている状態」が経済的自立達成の2つ目の条件となる。
気をつけておきたいのが、生活が自由になると生活に必要なコストが増えるということだ。週に5日働いているサラリーマンが、週休2日から週休7日になったとしよう。そうすると、普段仕事をしている時間がそのまま自由時間となってしまう。その自由時間のあいだに暇つぶしをするにしても、何かしらのお金がかかってくるだろう。
暇だけど、お金がないからといってやりたいことを我慢しているうちは、経済的自立を達成しているとは言えない。先ほども言ったように、選択肢が削られている状態では自由と呼ぶことはできないからだ。
私たちは何をするにしてもお金を基準に考える。
だから、生活基準を上げても余りある不労所得を得ることが最優先事項となる。生活の基準を上げるというのは、例えば旅行にでかけるときに躊躇なく新幹線に乗ったり、レストランに入っても値段を気にせず好きなものを注文できるようになったり、趣味のレベルをお金を基準に考えないといったことだ。
海外旅行に行くのはお金がかかるからやめようとか、スノボに行くとお金が飛ぶからやめとうとか、テレビで見た食べたいものがあるけどお金がないから我慢しようとか、すべての行動がお金ありきの考え方になってしまう。
生活の基準を上げて、その上でも余りある不労所得を得ること。それが経済的自立を達成するひとつの条件だと言えるだろう。
そして、経済的自立を達成する上で重要なのが、最後の条件である「いつでもお金を生み出せる」という状態だ。
いくら安定した不労所得を構築したとしても、何かの拍子に不労所得がガラッと無くなることもある(きちんとした仕組みを作れば滅多に倒れることはないのだが)。
世の中に100%ということはなく、株やFXで安定して収益を出した人も、不動産で家賃収入を得ている人も、突然の不景気で不労所得が倒れることがある。
万が一のときにまた焦るようであれば、本当の意味で自立しているとは言えない。大切なのは、いつでもお金を生み出せるという確固とした自信だ。
お金を生み出すスキルは、自分のなかに持つことができる。
このスキルは脳のなかに思考としてインストールされているため、盗もうと思っても盗めない。無くそうと思っても無くすことはできない。本物の実力を付け、時代が変わってもお金を生み出せるようになれば、安心感は桁違いのものになる。お金を稼ぐことの本質はどの時代も変わらないからだ。
改めて、経済的自立を達成するための条件をまとめてみよう
・不労所得が生活コストを上回っている状態
・生活の基準を十分に上げている状態
・好きなときにお金を生み出すことができる状態
この3つの条件を満たしたとき、初めて経済的自立は達成できたと言える。
究極の経済的自立を達成した状態とは、絶対に食いっぱぐれることはないという自信と根拠をもとに成立するのだ。
経済的自立を達成する方法
経済的自立を達成する方法はいくつかある。主な手法は以下の通りだ。
・権利収入を得る
・投資で利回り収入を受ける
・ネット上に資産を構築する
ひとつ目は、権利収入を受け取るということ。権利収入とは継続的に受け取れる収入のことで、家賃、駐車場貸出、本の出版、発明品、特許の獲得などによって得ることができる。
自分の不動産を持っている人は、その家を貸し出せば毎月安定して収入が入ってくる。土地を持っていれば、その土地を駐車場にして貸し出せば収入を得られる。ほかにも、本を出版したり音楽を作成して収入を得たり、発明品を出してその発売権利で収入を得ることもできるだろう。
権利収入で有名なのは、キッチンの三角コーナーだ。一見、地味な発明に見えるが、いまやほとんどの家庭に三角コーナーが利用されている。あの三角コーナーを発明して特許を取得した人は、毎年1億円以上の権利収入を得ていると言われている。
権利収入を獲得すれば経済的自立を達成できるだろう。ただ、権利収入を得るのは容易なことではない。
例えば、不動産収入を得ようと思っても、多額の資本が必要だ。毎月30万~の権利収入を安定して得ようと思った場合、最低でもマンション一棟が必要になってくる。当然、家に住む人がいなくなれば赤字になるリスクもあるため、なかなか安定して受け取るということは難しい。
本を出版したり音楽を作曲したりするのも、それなりの才能が必要だ。成功するにしても博打的な要素が含まれており、センスを磨く時間と博打を当てる労力を考えると、貴重な時間を数年単位で棒にふるってしまう可能性がある。誰でも確実に受け取ることができるというわけではないのだ。
次に、投資で利回り収入を受け取るという方法。
外国の銀行や外資の保険を利用した投資の案件は、日本の案件と比べて非常に利回りが高い。例えば、日本の銀行にお金を預けていた場合の利回りは0.02%程度で、100万円を預けていても200円程度しか増えない。
それに対して外国の銀行に預けた場合、利回りは2%~5%のものまである。100万円を預けていた場合、毎月数万円が増え続けるのだ。外資の保険のなかには7%~10%の高利回りのものも存在するため、そういった場所にお金を預けて不労所得を稼ぐ人もいる。
ただ、この方法で不労所得を得ようとする場合、資本をすべて失う可能性もある。外国の銀行はいつ破綻するかわからないし、外資の保険も潰れる可能性がある。100万円を預けて毎月5%が入ってくると考えると、20ヵ月のあいだ運営されてようやく100万円を回収できるわけで、そのあいだは潰れないという懸けが必要になってくる。当然、その途中で潰れてしまうと資本を失って大きく損をする可能性もある。
当然、ある程度のお金がなければ安定した収入を得ることができない。たまに銀行から借り入れをして投資をし、そのまま資本を失って借金地獄に突入する人がいるが、こういったリスクを背負う覚悟がなければやらないほうがいいだろう。
最後に、ネット上に資産を構築するという方法。
後半になって詳しく解説するが、例えば魅力的な販売ページを用意して、ブログやYoutubeを利用して集客を自動化してしまえば、あとは勝手に人が集まってきて商品を買ってくれる仕組みが完成する。それで1万円の商品が毎月10本売れるとなったら、毎月10万円の不労所得を手に入れることができる。
仕組みは何個作ってもいいので、商品が売れる仕組みを作ったあとは量産してしまえばいい。僕自身、仕組みは3つほど持っているが、1つは毎月5万程度で、もう1つは毎月30万程度、最後の1つは毎月200~300万円を生み出してくれている。最後の1つは最近になって完成したのだが、最初の2つはもう1年以上もほったらかしで報酬が発生し続けている。安定感で言えば非常に高いと言えるだろう。
ネット上に資産を構築することの最大のメリットは、ゼロからでも比較的早く不労所得を構築できるということだ。大きな資金は必要ないため、ゼロから不労所得を構築したいという場合には最も適している。誰にでも平等に挑戦できるとも言い換えられるだろう。また、リスクもほとんど存在しない。在庫を抱える必要も事務所を構える必要もないため、赤字になることはほとんどない。
その点で、個人でも非常に挑戦しやすく、やる気次第ではどこまででも不労所得を構築することができる。ネット上に資産が完成するころにはスキルも身に付いているため、経済的自立を達成する条件も一気に揃えることができるだろう。
魅力的な経済的自立の世界
経済的自立を達成した先には、魅力的な世界が待っている。自由な人間なんて希少な生物のように感じられるけれど、ビジネスの世界に入ってみると意外とたくさん生息しているということに気付いた。
これから、経済的自立を達成している人を何人か紹介する。どんな生活をしていて、何をやりながら達成しているのか、客観的に確認してみて欲しい。
月100万をネットで稼ぎ、家族サービスを徹底する起業家
一人目は、よく一緒にテニスをする起業家の人だ。彼は市のテニス大会で1位になるほどの実力者で、2児の父でもある。彼は36歳のときに始めたインターネットを使って仕事をしながら、月収ではコンスタントに毎月100万円を稼ぎ出している。もう2年ほど月収100万を切らないそうだ。
ビジネスの仕組みはほぼ自動化してしまったらしく、週に1回、1~2時間ほどメンテナンスをするだけで、あとは毎日テニスに明け暮れているそうだ。さすがに毎日遊んでいることを子どもに教えたくないらしく、テニスに行くときにはわざわざスーツを着て、仕事に行ってくると言って家を出ているそうだ。
彼の最近の楽しみは、大きくなってきた子どもと旅行に行くことだそうだ。月に1回、日本国内の行きたいと思った場所に新幹線で向かう。全員分の旅行費を考えると10万円以上かかるらしいのだが、子どもと一緒にはしゃぐための引き換え券と考えると、とても安い金額に思えるらしい。
毎日テニスをして、休日は家族と過ごし、月に1回は旅行に行く。世間一般的に見れば、彼はほとんど働いていない怠けものに見えるかもしれない。
しかし、お金を稼いでいる以上は社会に価値を提供しているし、家族サービスをしっかりしているという点では大切な人を幸せにしているのも確かだ。
彼は今年で40歳を迎えると言っていたが、いまでも少年のようにキラキラした目でテニスをしている。その様子を見ると、好きなことに没頭するのは幸せなことだということを教えてくれた。
20代前半で隠遁生活を送る元プロボクサー
20代前半で、見事に自由を獲得した人もいる。
プロボクサーを目指すも挫折してしまった大学の先輩は、社会人になることから逃げてビジネスの道に進んだ。彼は2年ほど真剣にビジネスに取り組み、そのあいだに月70万ほどの不労所得を獲得することに成功した。直接の営業で一気に3000万ほどお金を稼ぎ、そのお金を分散して投資したそうだ。
ほぼ確実に毎月70万ほど入ってくるようになったため、彼は東京から田舎に住処を移し、若くして隠遁生活を始めた。
先日久しぶりに彼と会ったのだが、彼は半ばセミリタイアの生活を送っていた。朝に近くの農場を手伝って野菜と肉をもらい、昼からキンキンに冷えたビールを缶詰をつまみにして飲み、夜は好きなテレビゲームをして寝るという一日を繰り返していた。
新しいゲームが出たらすぐにネットで買って遊び、ゲームに飽きたら見晴らしの良いベランダに出て読書をしたり、外に出かけて川釣りを楽しんだりしてとても楽しそうな様子だった。
アウトドアな様子をSNSで発信しているのでたまに友達が遊びにきてくれたりもするし、田舎の人達は優しく接してくれるため寂しくもないようだった。
いまの時代は、インターネットで注文すれば自動的に家に届けてくれる仕組みが完成している。そのため、田舎にいながらでも欲しいものがあったら買えるし、家から出なくても食料を届けてもらうことができる。
無理して都会に染まり、ジリ貧の生活を送るよりは、思い切って田舎に引っ越して悠々自適に過ごすのもありだと思う。
田舎に行っても、自然と触れ合って野菜を生み出しているため、それはそれで十分に生産性の高い生き方だと思う。老人になるまで働いてそこからリタイアするのが一つの正解ではない。若くして田舎で隠遁生活を送るのも正しい選択だと言えるだろう。
経済的自立を達成するためには生活コストを下げていく必要があるが、もしあなたが自然に囲まれた生活に興味があって、アウトドアでも十分に楽しめるというのなら、田舎に引っ越すことで妥協せずに暮らすことができる。むしろ、都会よりも充実しているかもしれない。
のんびり暮らすのが好きなのであれば、都会を離れて生活コストを下げ、不労所得をサッと稼いで一気に経済的自立を達成するのも選択肢のひとつかもしれない。きっと、限りなく自由で贅沢な時間の使い方をすることができると思う。
ビジネスと遊びを両立する29歳年収1億円の実業家
よく飲みに連れていってくれる先輩で、29歳にして年収1億円を稼ぎ出す実業家の人がいる。
彼は毎朝サーフィンに行って、夜はクラブで騒ぎまくる。車は800万のベンツに乗っていて、常に近くには美女が付きまとっている。おそらく、僕らがイメージする「成金」の代表みたいな人だろう。
ただ、遊ぶといってもほとんどは経営者との付き合いのようで、遊ばない日もずっと仕事に取り組んでいるみたいだった。
若くして成功しているからか彼に付いていく人は多く、毎日色んな人に囲まれて実に楽しそうにビジネスをしている。
彼はすでに十分に自由になれるだけのお金は持っているのだが、それでもいまの仕事に熱中しているのは、単純にビジネスが楽しいからだ。
自分の考えた戦略を実践して、狙い通りにお金が発生する。サービスを受けてくれたお客さんが喜んでくれる。何よりビジネスを通して自分が大きく成長する。彼がビジネスに熱中するのはそれが理由だ。これは建前ではなく、本音だった。純粋すぎるほどかっこいい理由で、起業家の鏡みたいな人だった。僕も彼の考え方をお手本に、行動をさせてもらっている。
彼の会社はいまは従業員が40人くらいだが、将来は1000人規模の企業を立ててもっと大きな遊びをしたいらしい。毎日精力的に活動して、プライベートも十分に楽しんでいる。彼はこれからも成長し続け、楽しい人生を送り続けることだろう。
経済的自立は、意外とあっさり達成してしまう。自由を獲得しても、その先は退屈な世界が待っている可能性もある。ただ、そういったときに情熱的に仕事に取り組むという選択肢もありだ。
仕事は自分の魅力を高めてくれるツールだ。そして、自分を面白い世界へと連れていってくれる最高の乗り物でもある。ある程度自由を満喫したら、仕事に熱中してみるのもありかもしれない。そうすることで、情熱に溢れた楽しい日常が訪れると思う。
ざっくりとだが、経済的自立を達成している人を何人か紹介した。彼らを見て思うのは、経済的自立を達成しても、「自由に生きる人」と「さらにビジネスを加速させる人」にわかれるということだ。どちらにせよ、それぞれが自分の自由を確保した上で好きなことをやっていると思う。
僕も自分が経営者になるまでは「社長=忙しい」というイメージだったが、実際には暇な社長のほうが圧倒的に多い。暇な社長のほうが実は成功していることが多く、忙しい社長は逆に事業がうまくいっていないケースが多い。どちらにせよ、彼らは自分の情熱に従って生きているし、目をキラキラ輝かせて刺激的な毎日を送っているのだと思う。
僕も経済的自立を達成しているが、自由にかまけて自分を成長させるのを止めず、常に上を目指して努力を続けたいと思う。
1年間だけがんばれば成功する
経済的自立を達成している彼らに共通しているのは、「短い時間のあいだだけがんばった」ということだ。なにも5年とか10年とか、長いあいだ絶え間のない努力を続けたわけではない。
自分や家族を守るだけのお金を稼ぐためには、1年か、長くても2年のあいだだけ不労所得の構築に挑むだけでいい。それで十分に一生を自由に生きていくだけの経済的自立を達成することができる。信じて取り組み、きちんと努力をすることができれば、誰でも平等に自由な世界に足を踏み入れることができるのだ。
自由を手に入れた人達に話を聞くと、大体同じことを言う。自由になれることを信じ、正しい情報を手に入れて、一時だけ集中して取り組んだだけらしいのだ。逆に、ダラダラ行動したり、自分から足を動かさなかったり、環境がなんとかしてくれると思っているばかりでは、いつまで経っても経済的自立は達成できない。
あと、補足しておきたいのが、経済的自立を目指すのに遅すぎるということはない。ずいぶんと長いサラリーマン生活から抜け出して達成した人もいるし、長い間ビジネスがうまくいかなかったけど、途中で何かのきっかけがあってそこから成功した人もいる。
どんな物事でもそうだが、80年以上もある長い人生のなかで「たった1年だけ」がんばる時間を作れば、あとはバラ色の人生を送ることができる。受験でもそうだし、就職活動でもそうだし、スポーツでもそうだ。1年という期間は、すべてを変えるのに十分過ぎるインパクトを与えてくれる。
経済的自立を目指す理由はなんでも良いと思う。コンプレックスを改善したいとか、ストレスから解放されて健康になりたいとか、他人に認められたいとか、自分の本音を引き出して自由に設定するのが大切だ。
意外だと思うかもしれないが、僕は経済的自立を達成してからお金以外の問題が次々と解決した。余裕ができたことで怒りっぽい性格は治ったし、自分でお金を稼げるという自信も身に付いた。何より、しょっちゅうお腹を壊したり風邪を引いていたものが、ピタリと身体を壊さなくなったのだ。
そう考えると、努力していてよかったと思う。たった1年の努力をしただけでその後何十年も自由でいられると考えると、こんなにコストパフォーマンスの良いことはない。
いますぐに経済的自立を達成しよう
老後に年金をもらえば、そこからの数年間は自由に生きていくことができる。これも立派な経済的自立の達成と言えるだろう。皮肉ではなく、いまの日本を作ってくれたのはいま年金を受け取っている彼らなのは間違いない。
ただ、老後に年金を受け取るとなると、40年間のあいだ、絶え間なく働き続けることが条件となる。毎月入ってくる給料から年金を納め続け、65歳を過ぎてからようやく年金を受け取ることができている。
それに加えて、年金には黒い噂が絶えない。僕らが老後に入るときには、年金のシステムが残っているかどうかも怪しいところだろう。
年金をもらっている人達は経済的自立を達成している。ただ、それは別の見方をすれば、若いころの時間を多く犠牲にして手に入れたものであるとも言える。身体が自由に動く年齢のほとんどを仕事に捧げ、ひたすら仕事に時間を投資をしてきた。
60歳を超えて悠々自適な生活を手に入れても、そこから楽しめる時間は限られている。あるいは、身体の健康を損なってから自由を手に入れても、クオリティオブライフは低くなってしまうだろう。
わがままな考え方だと思われるかもしれないが、僕は若いうちから自由でありたかった。人生を最も楽しめるのは若いうちだけだし、不労所得を手に入れ、何もしなくても生活が送れるようになれば、人生の選択肢は無限に増えていくと考えている。
そして、何をするにも「お金の問題」というのは離れない。人生の問題は、ほとんどがお金さえあれば解決するものばかりだからだ。家を買うのも、車も買うのも、やりたいことをやるのも、すべてがお金をベースに考える。欲しいものも買えるし、行きたいところにも行けるし、食べたいものも食べられる。もしかしたら、自分の家族や大好きな人の笑顔はお金がないと見られないものかもしれない。
経済的自立を達成するのに、長い時間をかけて我慢する必要はない。とにかくお金のことを気にしなくても生活できる方法を見つけるのが、人生でまず最初にやるべき宿題だと思う。
第2章:個人が活躍する時代
経済的自立を達成するにあたって欠かせない概念が「個人で活動する」ということだ。
経済的自立を目指す以上、会社という組織で稼ぐことから抜け出し、個人でお金を稼ぐということに挑戦しなければならない。 日本には個人でお金を稼ぐ概念が定着していない。基本的には学校を卒業して企業に入り、そのなかで活動しながら給料を貰っていく。給料を上げる方法は2パターンで、会社のなかで出世を狙っていくか、高い給料を出してくれる会社に転職するしかない。
最初にハードルとなるのが「組織のなかで行動するための教育を受けてきた」ということだ。義務教育の頃から周りに合わせるようにと言われてきた僕たちにとって、ワンマンプレイで活動することには抵抗が生じるかもしれない。
しかし、そのハードルをぜひとも超えてもらいたいと思っている。これからの時代で個人の力は急成長していき、企業に就職することが当たり前の時代ではなくなってくるからだ。
いまの時代、多くの「個人」で活動する職業が表れている。
Youtuber、ブロガー、トレーダー(FX 、株、仮想通貨)、インスタグラマー、アルファツイッタラー、Etc…
これらの職業を一度は聞いたことがあるだろう。これらの職業に属する人達が「個人」で活躍する人間で、トップレベルにもなると個人でありながら莫大な富を築いている。
Youtuberのはじめしゃちょー、トレーダーのBNF、ブロガーのイケダハヤトなどは、個人でも大企業の社長を凌ぐ年収を稼いでいる。 そして忘れてはいけないのは、彼らは台頭して表れてきた「代表」に過ぎず、たとえ有名でなくても稼いでいる人が大勢いるということだ。あるいは、匿名で活動している人で同じような結果を出している人も確認している。
個人で活動するとなれば、年収数千万なら突破できるというのは当たり前で、さらに年収で「億」を超える人達も次々と出てくるだろう。僕もその中の一人だし、続けていけばそのうち億を突破する日もくると確信している。
もはや個人で活動する人間は少数の珍しい存在ではなく、ごく当たり前の職業として認知される日がやってくる。そして、この流れは加速し続けるだろう。 ここで注目しなければならないのは、「個人」が増えてきたことによる時代の変化ではなく、もっと個々レベルで扱わなくてはならない「格差」の問題だ。
個人と非個人の格差は止まらない
個人の時代がやってくることに関して悪いニュースがある。それは、「個人で活動する人間」と「会社に所属して非個人として働く人間」とでは、目も当てられないほどの格差が生じてくるということだ。
それこそ、「富裕層」←→「貧困層」とわけるように、「個人」←→「非個人」の図式が適用される。
大げさな話に聞こえるかもしれないが、個人で活動する人が高層マンションに住み、組織に所属する非個人が下町に住む・・・。そんな絵が実現してしまう日が来るかもしれない。 なぜこのような格差が生じてしまうのか?その理由をもう少し詳しく見ていきたいと思う。
個と種の成功は違う
かなり抽象的(ぼんやりした)な部分から見ていくとすると、本来、「個」と「種」の幸せは違うということに注目したい。
「個」とは、23歳サラリーマンの佐藤さん、と言ったような、一人の人間を指す。それに対して「種」というのは、県民、日本人、あるいは人類といった社会全体のことを指す。
日本は、種としては非常に優秀な人種だと言われている。一度は戦争でボロボロになったものの、そこから立ち直り、わずか数十年で世界でも有数の経済大国になった。ドイツの有名な学者達の見解では、もし世界的なサバイバルに陥った場合、日本人は最も生き残る確率が高いとも言われている。
それは義務教育の賜物だろう。全員が立派な教育水準を受けていて、周りと調和し、空気を読むことを息を吸うように行う。上司の言うことに文句を言わず、ただ黙々と「高度な」仕事をこなすことができる。世界的に見ても稀な人種だそうだ。
優秀な義務教育のおかげで、日本は製造業でトップレベルの技術を維持し、豊かになった。しかし、それは「種」としての成功で、「個」としての幸せはあまり注目されてこなかったのかもしれない。
いまの日本の、一人の「個人」に目を向けてみるとどうだろうか?上司の言うことにノーと言えない環境、空気を読んで自分の意志を抑える日々、海外ではあり得ない「サービス残業」があたりまえの雰囲気…
実際、日本人は自殺率世界No1という不名誉の称号を持っている。種としての成功を重視するあまり、個としての成功は度外視してしまった結果とも捉えることができるだろう。
個人戦ができるようになった社会
技術を駆使してモノを大量生産するのは、技術者が多い日本にとっては十八番の分野だった。そのため、製造業では日本が世界でも随一の実力を持っていた。
しかし、技術はだんだんとロボットやAIに取って代わられるようになった。一つのロボットが何百人もの生産を肩代わりし、その一つのロボットは一人の人間が操作するようになった。発想が豊かで優秀な数人の人間が、大量生産をこなすロボットをプログラミングする。ひとりあたりの生産性にレバレッジがかかるようになった現代では、種としての団体戦は「コスト」という弱みにしかならない。
インターネットの出現もまさに同じ現象である。たった一人の、しかも「個人」が発信した情報が何万人にも届くことなど、むかしでは考えられない現象だった。
そのインターネットの出現によって、若いアーティストが才能を認められるようになり、映像や小説といったコンテンツ(著作物)は、これまでの実績やシステムを無視して実力主義で評価されるようになった。これまでのように、板前の修行と称して10年間も雑用をしたり、何年も活動を続けて事務所のなかで這い上がっていくといったシステムは機能しなくなる。
これからの時代はすべてがフラットに捉えられ、面白いモノ、本当に有益なモノだけが世の中に広まるようになるだろう。そして、それらの価値を生み出すのは団体で生み出されるアイデアではなく、小さいニーズを拾うことができる「個人」のアイデアなのだ。
もっと大きな視点で見ると、個人として活躍する人達が集まる社会が成功する。最近会社を上場させた「UUUM」も、個人のYoutuberを束ねて成功した大企業の一例だろう。あの会社には、年功序列などの古いシステムは一切ない。今後、そういった旧体制の制度は崩壊していき、個人として本当に実力のある人だけが資本主義を登り詰めることができるようになる。
もう、大きな会社に入れば安泰という時代は終わりつつある。あるいは、本当に実力のある人だけが働ける時代になる。もしかしたら、20年後の子供たちにとっては「年功序列」というシステムが歴史の教科書に乗る程度の古い価値観になるかもしれない。もし、いまの価値観に染まったまま進めば、個人と非個人の大きな格差に巻き込まれるか、行動しないまま大きな企業と一緒に共倒れするか、どっちかの未来に遭遇してしまうかもしれない。
ゼロ・マージナル・コスト・エコノミー
インターネットの出現は「農業革命」「産業革命」「金融革命」に次いで「IT革命」と言われるほどの人類の大きな革命と言われている。
インターネット上のサービスは無限に存在する。アマゾンやグーグル、フェイスブックなど、インターネットが出現したことによって活躍した大手企業はたくさんある。 最近だと、Airbnb(宿泊者と宿所有者の仲介サービス)やUber(歩行者とタクシーの仲介サービス)などが台頭してきている。
これらのサービスは、インターネットが出現したことによって表れてきたサービスだ。当たり前のことだが、サービスを提供する企業がインターネットを開発したわけではなく、インターネットというインフラに乗っかってサービスを提供したに過ぎない。つまり、インターネットを使って成功した企業は、インターネットを開発するコストを使わず、ほとんどタダ同然でインターネットを「借りて」サービスを提供している。
これを、「ゼロマージナルコストエコノミー(限界費用ゼロ経済)」という。
本書ではそこまで専門的な話をするつもりはないが、簡単に説明すると、ゼロマージナルコストエコノミーとは、すでに存在しているモノを利用して商売をするということだ。そこには物質的な費用も、不必要な人件費も存在しない。
例えば、Airbnbのビジネスモデルを見ると、本来なら宿は自分で用意し、お客さんを呼びこまないと手数料は発生しない。しかし、Airbnbはその宿泊者と宿の提供者を「くっつける」という作業をするだけで、仲介手数料を発生させることができる。これも当然ながら、不労所得となる。ウェブサイトを作って人を集め、そのなかでサービスの提供者とサービスを受け取る側の人をくっつける。そして、そこで発生した金額からお金を受け取る。
これがゼロマージナルコストエコノミーという。起業をしてから一気に何百億円規模の会社に成長できるのは、すでに形成されたインターネットという市場で大暴れしているだけに過ぎない。今後、ゼロマージナルコストエコノミーが拡大していくとあまりにもコストパフォーマンスが良くなり、すでに存在している企業のサービスはすべて消滅すると言われている。
もっと個人レベルに落とし込んでいくと、LINEスタンプの作成なども良い例だろう。LINEスタンプを作成してそれが売れれば権利収入になるが、スタンプを作成した人はインターネットを作っていなければLINEの開発者でもない。ただ、そのサービスに乗っかってLINEスタンプを販売することで経済を生み、お金を稼ぐことに成功している。
こういった本質的な部分を見てみると、インターネットを使ってビジネスをすれば成功しやすいことがわかる。従来の考え方である「下積みをしないと成功できない」「起業はリスクが伴うもの」「成功するには途方もない努力が要る」というのは、極端な言い方をすればIT革命が起こる以前の考え方でしかないのだ。
個人の成長スピードは異常
特筆するべきは、個人の成長スピードは異常だということだ。
少し厳しい話になるが、個人として活躍する以上、すべてが自己責任で、自分が努力した結果がそのまま自分の元に跳ね返ってくる。また、容赦のない競争に晒されるため、そのなかで生き残るために真剣に取り組むようになる。
非個人は成長しないということを言っているわけではない。会社に入って活動をしたとしても、そのなかで真剣にスキルを習得しようとすれば成長することはできる。ただ、成長に直結しない仕事を任されることもあるし、努力が給料に直結するわけではないことはやる気にも影響する。それと比べると、個人のほうが成長する機会は圧倒的に多いということだ。
もし、いまの自分の仕事が完全な成果報酬型だったらどうだろうか?基本給は一切なく、成果として「お金」を生み出した場合にのみ給料が支払われるとなったら、いま以上に真剣に仕事に取り組み、結果を残そうとすると思う。個人の場合、常にそういった思考を強制される。自分の行動がそのまま給料に直結するから、自然と成功に向かって真っ直ぐ進もうという発想になる。その姿勢は、非個人で活動している人とはケタ違いのスピードで成長させてくれる成長剤の役割を担っているのだ。
個人としての成長スピードは企業に入った人間の比ではない。同級生をごぼう抜きという次元ではなく、思考の効率から仕事の質に至るまで、何もかもが異次元のレベルにまで成長する。もし色んな業界から求められる人材になりたいと考えているのであれば、僕は迷わず個人で活動することをオススメする。
元ビジネス仲間で、途中で個人の活動をやめて企業に入っていった人もいる。彼はもともと個人として活動する前は中小企業の事務の仕事をしていたらしい。そんな彼が、個人で3年ほど活動したあと、日本では誰でも聞いたことのある企業に就職した。活動を見た人事部の人間が、彼を猛烈な勢いでヘッドハンティングしにきたそうだ。彼は月200万ほどの収入があり自由度も高かったのだが、もっと大きな事業を動かしてみたいという理由で入っていったみたいだ。
驚いたことに、彼は入社1年目で営業部門の課長クラスの役職についている。意外なキャリアロンダリングである。個人で培ったスキルは大企業でも通用するのだと改めて思った。
ほかにも、ビジネスを仕組み化したあと海外に2年間ほど留学に行き、帰ってきてから超大手の外資系企業(Amazon)に就職した女性もいる。そのように、たとえ大きな企業に入ってやりがいのある仕事をしたいと考えていても、個人として活動することでスキルや学歴をロンダリングすることは可能なのだ。
個人で活動している人は仕事が楽しいと言う。自分の仕事が報酬に直結するようになると、仕事自体に大きなやりがいを見つけるようになる。本来、仕事とはそうあるべきだが、企業に入っているは自分が直接的に価値を生み出すことになかなか気付くことができない。仕事が楽しくなると、お金を稼ぐための仕事も苦ではなくなる。まるで自分の趣味のように何時間も取り組み、それが圧倒的な成長へと繋がっていくのだ。
時給という概念から脱出する
個人として活動するのであれば、時給という概念から抜け出して欲しい。というより、時給という概念から抜けることが個人として活動する第一歩であると言える。
例えば、10時間働いたとしよう。雇われるという思考で働けば、時給1000円だと換算するとそれだけで1万円の金額を貰える。 しかし、個人で活動するとなると、10時間働いてもお金をもらうことはできない。完全成果型報酬なので、10時間働いても生産的な活動がゼロだったらもらえるお金もゼロだからだ。
専門学校に通ったり、何百時間も勉強して資格を取ろうとした経験があると思う。ただ、そういった活動はあなたの時給をちょっぴり上げるだけで、根本的な経済的自立の達成には繋がらないだろう。
いまの時代、最高峰の資格と言われる「弁護士」でさえも、年収400万円というのが基準のようだ。しかも、弁護士が就職難に陥るといったこともある。高い学費を払い、絶え間ない努力を続け、司法試験に合格したとしても、トップエリートになれるのは数%だけ。明らかにリターンとしては少ないように思える。
実際、僕自身も10を超える情報系の資格を所持しているが、それが給料に直結したことはいまだかつてない。収入を決めるのは資格や専門知識と言った知識よりも、価値を生み出して届けるための本質的なスキルだ。
たとえ何百万をかけて時給が500円上がったとしても、100時間働いて5万円ほどの差しかない。それで十分だと言うかもしれないが、個人で活動し、経済的自立を目指して活動をした場合、得られる報酬は5万円どころの非ではない。たった100時間の活動が生涯にわたって数百万円を生み出すことが平気であるのだ。
そっちのほうが、リターンが大きいと思う。僕がビジネスの勉強にかけた時間はおそらく100時間程度だとは思うが、明らかに行政書士(平均勉強時間600時間)の人達よりも高い報酬で働くことができている。しかも収入の大半は不労所得というから、収入の質という点で見ればもっと大きな差があるだろう。
生産的な活動をするとなると、たった1時間しかなかったとしても、社会に価値を与えることに成功すればそれだけで1万円を貰えることもある。あるいは、一切働かなかったとしても、むかし働いて生産した価値が社会に届けられ、数万円を自動で稼ぐことができる。不労所得とは、自分が生産した価値が将来に渡って価値を生み出し続けているというシンプルな話である。
サラリースキルとアクティブスキル
スキルには大きく分けて2種類ある。サラリースキルとアクティブスキルだ。
サラリースキルは、名前の通りサラリーマンの給料に直接影響してくるものだ。資格だったり、専門的な技術だったり、広い意味では大学に通うといったこともサラリースキルとなる。サラリースキルは、習得することで給料が上がる。会社によっては年収に+100万あったり、うまく転職に成功すれば数倍になったりもするだろう。履歴書に書けるため、うまく需要のある資格を獲得すれば就職できるチャンスも増える。
それに対してアクティヴスキルとは、給料には直接関係ないスキルを指す。英会話やプレゼンの能力、ライティングやマーケティング、セールスの技術のことだ。これらのスキルは、形に見えるものではないから給料には直接的には関係ない。ただし、自分の報酬を極限まで高めるためには大いに役に立つスキルだ。例えば、秀でたセールスのスキルを持つことができれば、どんな業界に行っても物を売ることができるため、常に高い給料でお金を稼ぐことができる。
あるいは、マーケティングのスキルがあれば、他人の商品を売ったり自分の商品を売ったりしてお金を稼ぐことができる。戦略を立て、商品を理解し、販売する。たったそれだけで、数千万といった利益を一瞬で稼いだりすることもできる。
個人で活動をする上で磨いてもらいたいのは、サラリースキルではなくアクティヴスキルのほうだ。アクティヴスキルは基本的に普遍的な能力なので、鍛えることができればどの業界に行っても成功できる。個人で活動して万が一食いっぱぐれたとしても、アクティヴスキルを持って活動をすればすぐに高給取りとして活躍することができる。同じスキルを持っている人は少ないため、希少な存在として扱われるようになるだろう。
僕も、もし食いっぱぐれたら田舎にでも引っ越して、ゆっくりと仕組みを作ろうと考えている(構造上、不労所得が倒れることはあり得ないのだが)。あるいは、完全成果型報酬の会社に入っても営業という分野ですぐに活躍できるだろう。アクティヴスキルは持っているので、そのスキルを作れば1~2ヵ月もあれば再び経済的自立の状態に戻せる自信がある。
アクティヴスキルを持っていれば、安心感がケタ違いのものになる。どこに行っても稼ぐことができるし、得られる報酬も水準が変わらないので、いつの時代でも多くの報酬を稼ぎ続けることができるだろう。
それが個人のひとつの強みだ。特筆すべきは、アクティヴスキルは会社に入っているあいだはなかなか身に付かないということだ。セールスもマーケティングもその他のスキルも、会社というバックボーンがあって初めて機能するものだ。個人で身に付けたアクティブスキルとと、会社の仕事のなかで身に付けようとしたアクティヴスキルとでは、その本質が根本から異なる。
金持ちは遠い世界という幻想
個人で活動するようになってから、金持ちは身近な存在となった。まだビジネスに出会う前は、金持ちというのは限られた才能を持つトップ数%の存在だと思っていた。 しかし、個人が活躍できる時代になったのか、金持ちは意外と多いことに気付く。
従来の「起業をする」というのは、小さなオフィスから始め、人を雇い、徐々に従業員を増やして会社を大きくしていく。それなりにリスクを背負い、会社員の人生を預かって事業を拡大していくのが基本的な流れだった。
しかし、いまは人に価値を届ける手段として、ゼロマージナルコストの「インターネット」というものがある。インターネットのインフラはほぼ完璧に整備されていて、一家に一台はパソコンがあり、一人一個は必ずスマホを持つ時代にもなった。
すでに整ったインフラに乗っかって価値を届けることができるいまの時代は、個人で最も稼ぎやすい時代であるということだ。 そのためか、若くして巨大な資産を構築する人が増えた。最近だと仮想通貨のバブルがあって、「億り人」と呼ばれる人達が急増した。僕の身近にも、25歳の起業家で仮想通貨に1000万を投資して、一気に1億円まで増やしたという人がいた。
たとえ、年収1億円を稼がなかったとしても、年収2000万や年収3000万超えは個人の世界にはゴロゴロいる。これまでは日本のなかでもトップエリートしか行けない水準だったが、個人で稼ぎやすい時代になったことで「億り人」はたくさん生まれた。金持ちというのは、決して遠い世界ではないのだ。ベタなイメージをあげると、高級車に乗って豪華な料理を食べ、眩しい夜景を見ながらシャンパンを飲むといった世界は、当たり前に行けるものとして存在している。
その稼ぎやすい時代にあって、さまざまなビジネスチャンスが転がっている。僕はそのなかでも、最も稼ぎやすいのは「コンテンツビジネス」だと考えている。
第3章:コンテンツビジネス
コンテンツのことを「著作物」という。映画、小説、音楽、ラジオからテレビ番組に至るまですべてがコンテンツであり、著作物である。コンテンツの最大の特徴は、一つのコンテンツは世界に一つしか存在しないということだ。真似をすると著作権の違反になってしまうため、コンテンツを作ってしまえばそれは世界で一つのオリジナルの作品となる。
そのコンテンツを使ってお金を稼ぐことが「コンテンツビジネス」だ。現在、インターネットではこれが非常に注目されているビジネスで、その市場規模は1000億円と言われている。例えば、最近有名になった「君の名は」を見てみよう。あの映画もコンテンツと呼べるのだが、映画自体の興行収入は約240億円を超えている。ライセンス料やDVDの販売なども合わせると、その額はもっと大きなものになるだろう。
最近、芸能人の又吉が書いた「火花」という本がベストセラーとなった。火花は合計で253万部売れている。基本的に、印税収入というのは総売上の10%となるので、ザックリと計算をしてみても2億円は個人で稼ぎ出している。芸能事務所との折半だと考えても、個人で1億円を稼ぐのは現代ならではの衝撃だろう。
音楽にしても、ひとつの曲でDVDで販売したり、ライブで演奏したりして一人のミュージシャンが数億近くのお金を稼ぐこともある。最近、インターネットを使って認知度を広め、次々とメジャーデビューを果たすアーティストも増えている。
現段階で1000億円規模ということは、今後も拡大し続けると考えられる。その最も大きな理由として、AIが今後メキメキと仕事を奪っていくなかで「暇な人」が増えるからだ。暇な人が増えれば、同時に暇つぶしのためのコンテンツが求められるようになってくる。
さらに、日本人のほとんどが文字の読み書きをできるようになったのと同じように、インターネットを使いこなす人が増えてくると考えられる。コンテンツビジネスは、私たちが当たり前のように触れているビジネスのひとつで、今後も拡大し続けるビジネスと言えるだろう。
コンテンツビジネスは個人が最も稼ぎやすいビジネスである
ではなぜ、コンテンツビジネスが最も稼ぎやすいビジネスと言えるのだろう?
それは、コンテンツは個人でも簡単に作ることができ、インターネットのインフラが整備されたことで「人に届けること」のハードルが限りなく低くなっているからだ。
例えば、ブログに記事を書く。定期的に見てくれる人が増える。ブログの記事のなかにたまに面白いものがあり、人に広まっていく。ブログを更新しているとグーグルやヤフーなどの検索エンジンに認知されるようになり、検索結果から人が集まってくるようになる。人が集まってくると、たまに紹介する商品が売れるようになる。それを繰り返す。続けていると、毎日商品が売れるようになる。検索エンジンを利用する人は何千万人もいる。そのうち、ブログを更新しなくても売れ続けるようになる。気付いたら、毎月30万が自動で稼げるようなブログに成長していた。
これが「ブログ」というものを使ったコンテンツビジネスの一つの流れだ。むかしは趣味のひとつでしかなかったブログというものが、いまでは立派なマネタイズの手段として活用されている。コンテンツビジネスのすごいところは、ブログをビジネスとして捉えていない人でもお金を稼げてしまうことだ。もともと趣味で始めたブログに自分の考えや経験を書いていき、それがいつの間にか人気ブログに成長していたというパターンもある。
そこに、さらにマーケティングの戦略やビジネス的な視点を取り入れた場合、その威力はひとしおのものとなる。たったひとつのブログに毎月100万人以上が訪れ、毎月数百万円を自動で稼ぎ出す人も続々と出始めている。
あるいは、Youtubeに動画を投稿するのもひとつのコンテンツビジネスだろう。
いまでは有名になったYoutuberのヒカキンも、もとを辿れば趣味のボイスパーカッションの動画を投稿するだけの利用者でしかなかった。しかし、投稿を続けることで面白いコンテンツが増えて、次第に彼のコンテンツを楽しみにするファンも増えていった。
100万回再生される動画に広告を貼れば、10万円の収益となる。チャンネル登録者数はどんどん積もっていくので、コンスタントに100万回再生されるようになれば、動画を作るたびに10万円以上の収入をもたらしてくれるようになる。
ヒカキンやはじめしゃちょーなど、トップユーチューバーの年収はゆうに「億」を超える。これまでは趣味でしかなかったコンテンツが、ビジネスとして捉えられることで一気に最有力のマネタイズ手法として活用されたのだ。
なかなかあのように顔を出してYoutubeに動画を投稿するのにハードルを感じる人は多い。しかし、ああいった思い切りの強いことをしなくても、匿名でYoutubeを使って稼ぐ方法はいくらでもある。あるいは、パワーポイントと音声を使って価値のある動画を作ることはできる。
「ユーチューバー」という職業を、一括りにはしないで欲しい。しっかりとした戦略さえ寝れば、顔出しもリスクを背負う必要もまったくない状態でマネタイズする方法はあるのだ。
コンテンツビジネスが最も個人ビジネスに向いている理由
コンテンツビジネスは個人で始めるビジネスに最も向いている。
・ローコスト、ハイリターン
・仕事場所の自由度
・自動化が容易
・スキルが身に付く
この4つが主な理由だ。ひとつずつ見ていこう。
ローリスク、ハイリターン
コンテンツビジネスを始める上で必要なものは、まずは作業環境だろう。これはパソコン1台とインターネットに繋がる環境があれば揃う。
その上で、例えばブログをするならサーバー代やドメイン代といった、月額1000円程度の固定費がかかる。無料のブログサービスを利用するのであれば無料で実践することもできる。あるいはYoutubeに挑戦するとして、コンテンツを作る上でカメラの機材や録画ソフトなどで費用がかかるのならそれがコストになるだろう。
通常、起業ともなれば非常に多くのコストがかかる。事務所を用意し、事業計画書を作って、資本金を集めて、在庫を抱えながらビジネスを始める。
それに対し、コンテンツビジネスはその気になれば思い立ったその日にスタートすることができる。文章は誰でも書けるし、動画を撮るのもハードルが高いものではない。iPhoneで何か動画を撮れば、すぐにでもコンテンツを作ることができるのだ。
さらに、この敷居の低さに対してリターンは非常に大きい。
先ほども言った通り、コンテンツビジネスを極めれば年収1000万~2000万程度なら誰でも達成可能だし、そこまで行かなくてもしっかり実践すれば経済的自立は達成できる。通常、ローコストハイリターンのビジネスなど存在しないのだが、ゼロマージナルコストエコノミーを利用しているというのと、まだコンテンツビジネスを真剣にビジネスとして捉えている人が少ないというのが挙げられる。
後述するが、コンテンツビジネスにマーケティングの知識を混ぜると、とてつもない威力を発揮する。もともと「ローコスト ローリターン」のビジネスを「ローコスト ハイリターン」にたらしめているのは、マーケティングであると言える。
そして、コンテンツビジネスの最大の特徴は「情報」を利用しているということだ。ブログや動画、音声といったものはすべて「情報」である。在庫として存在しているわけではないので、万が一売れなかったとしても赤字になることはない。 そのため赤字になることはほとんどなく、作れば作るほど黒字になっていくという既存のビジネスではあり得ない状態になる。たとえ個人で取り組んだとしても、赤字リスクはほとんどないと言っていいだろう。
仕事場所の自由度、時間の自由度が高い
個人はフットワークが軽い。経済的自立を達成する程度の規模であれば、事務所を持つ必要も従業員を雇う必要もない。
いわゆるノマドワーキングというものだが、意外とこれは大きなメリットになる。例えば、あまりまとまった時間が取れない主婦は、家事や育児のあいまにビジネスに取り組むことができる。あるいは、大学生であれば講義のあいだの隙間時間、会社員であれば仕事の休憩時間や通勤時間にも取り組んで収益を上げることができるだろう。
毎日決まった場所に行く必要はないので、僕はよく自宅やカフェに行って作業をしている。カフェ巡りが趣味のひとつなので、よく穴場のカフェを調べてはパソコン1台を持って出かけていき、コーヒーを飲みながら仕事をしている。
インターネットは、ポケットワイファイを利用している。これさえ持っていればどこに行ってもインターネットに繋がるので、いつでも仕事に取り組むことができる。ポケットワイファイを持っていなくても今の時代はほとんどの建物にネット環境が備わっているので、作業場所に困ることはあまりないだろう。
また、沖縄旅行中にメールを書いて7万を稼いだり、スノボに行っているあいだにスマホを操作して20万を稼いだこともある。仕事をする場所に捕らわれないのもひとつの魅力だろう。冒頭で紹介した自由人のように、田舎に引っ越してのんびりと稼ぐ人も多い。
フィリピン旅行に行ったときに思ったのだが、物価の安い国であれば10万円あれば十分に贅沢な暮らしができる。高級ホテルに泊まっても一泊2000円程度だったので、そういったホテルに連泊して月6万で暮らすこともできるだろう。日本で少しがんばって10万円以上の不労所得を稼ぎ、海外に移住して経済的自立を達成するのもひとつの手段だと思った。海外に移住してそこでのリアルな生活を書いていけば、それがコンテンツとなってさらに収益が伸びるかもしれない。
自動化がしやすい
コンテンツビジネスは自動化が簡単である。というより、コンテンツビジネス自体が「自動化」を前提に成り立っているので、取り組めば次第に収益が増えて段々と楽になっていくだろう。最初に言った通り、コンテンツは他人に真似することができない。世界にひとつのオリジナルのものなので、価値のあるコンテンツを作ってしまえばそれで収益を稼ぐことができてしまうのだ。
集客はすべてコンテンツを投稿した先のプラットフォームが行ってくれる。ブログを書けばグーグルの検索エンジンが集客をしてくれて、Youtubeに動画を投稿すればYoutubeが集客をしてくれるといった具合だ。
そして、集客をしてくれればそこから収益が発生する仕組みとなる。自動化というと難しく考える人が多いが、結局はコンテンツを作って自動で集客をしてくれる場所に投下するだけでいい。それだけで勝手に人が集まってきて勝手に商品が売れていく。あなたは商品が売れやすい仕組みを作り、コンテンツを投稿していくだけで不労所得を得ることができる。
自動化をすると、本当に何もしなくてもほったらかしで収入が入ってくる。朝起きたら5万円が振り込まれていたりするし、最大で何もしなくても60万が入ってきたことがある。その日やったことと言えば、友達とボルダリングをしに出かけて、夜は仕事の話をしながらお酒を飲んでいただけだ。
※プラットフォーム=グーグルやアマゾンなどの巨大な市場が発生している場所。広義の意味で言えばインターネットもプラットフォームと言える
深いスキルが身に付く
そして、スキルが身に付く。コンテンツはいわば「自分の知識やスキルを言葉にする」ことで作成できるものであり、自分の頭を整理しながら言葉にすることで自分自身もより理解が深まる。
例えば、あなたがこれから英語を身に付けたいと思ったとしよう。そうすれば、英語のブログを立ててみればいい。英語を通して学んだ単語、文法、勉強のやり方、テストで高得点を取る方法、英語で外国人と話す方法、などをどんどんブログで発信していけば、そのうちコンテンツが溜まっていく。
あなたは自分で勉強したことをアウトプットするので、普通に勉強をするよりも遥かに理解度が深まる。成長するスピードも通常の比ではないだろう。アクセスが集まってきたら、そのブログで何か別の英語の教材の広告を貼ってみてもいいし、何か自分で企画を立ててみてもいい。その企画にあなたが持っている英語のエッセンスを載せれば、たとえお金をもらったとしても価値を感じてもらうことができるだろう。
スキルを身に付けながらお金を稼げるというのは、コンテンツビジネスならではのメリットだ。
僕自身、ビジネスを勉強すると決めたときにすぐにビジネスのブログを立ち上げ、そこで情報発信を続けてきた。難しい概念をブログで誰でもわかりやすいように解説していけば、次第に自分の理解も深まってくる。1年以上運営しているそのブログはいまでは毎日1000人以上が訪れ、そこから自動でお金が発生するようになってきた。成長させてくれたという意味でもやってきて良かったと感じるし、これからも色んなスキルを身に付けながらブログを続けていきたいと思っている。
コンテンツビジネスのデメリット
ただ、良いことばかりではない。コンテンツビジネスにもデメリットは存在する。
一番大きなデメリットは、「結果が出るまでに時間がかかる」ということだろう。もちろんやり方によるのだが、最低でも1ヵ月~半年の時間をかけてコンテンツを作っていかないと、なかなか結果を出すことができない。だから、すでに1000万以上のお金をビジネスに賭けられるのであれば、別のことをやったほうがいいだろう。ゼロからコンテンツを作って不労所得を作るよりも、株なり不動産なりに投資して作ってしまったほうが早い。
ただ、コンテンツビジネスもなかには工夫に工夫を重ねてあっという間に結果を出してしまう人もいる。たったの29日で月収50万を突破し、次の月には月収180万にまで成長したセンスの持ち主もいる。彼は半年分の作業を1ヵ月以内に詰め込んだと言っていたし、もとより工夫をするのが好きだったことも成功の要因として挙げられる。
結局は実力主義の世界なので、やってみないとわからない。自分の仕事力に自信がある人はおそらく結果が出るし、自信がなかった人でも、コツコツと続けていれば自然と要領を掴んでうまくいくようになる。僕もとことん仕事ができない人間だったが、やっていくうちに要領を覚えてコンテンツビジネスの世界で稼ぐことができた。それでも経済的自立を達成するまでに1年、金持ちと呼ばれるレベルに成功するまで2年程度の時間だ。
結果が出るまで時間がかかるので、成功を信じてやり続けらる人以外は成功できない。どんな物事でもそうだが、楽にお金を稼いだり手を抜いて成功するほど世の中は簡単にできていないのだ。コンテンツビジネスで稼ぐのは簡単だが、楽にお金を稼ぐのとは違う。それだけは履き違えないようにしてほしい。
コンテンツビジネスに必要なスキル
もう少し具体的に、コンテンツビジネスで必要なものを見ていこう。コンテンツビジネスで必要なのは当然ながら「コンテンツを作るスキル」である。それは大きくわけて以下の3つになる
・ライティング力
・トーク力
・マーケティング力
そもそも、コンテンツには「文章」「動画」「音声」の3種類しかない。もっと広い視点で見るとツールやプログラムもコンテンツに入るのだが、そのあたりは高度な話になるのでここでは話さないことにする。文章、動画、音声の3つしかないため、この3つのどれか、あるいはすべてを作れるようになれば問題はない。要するに、ライティング力とトーク力は必須であるということだ。
極めれば1億を稼げてしまう技術
極論、ライティングだけでもコンテンツビジネスでお金を稼ぐことができる。
僕は今でこそYoutubeも活用しているが、Youtubeをやる前は文章コンテンツだけで稼いでいた。もともと声が小さく、喋るのが得意ではなかったため、月収100万を突破したときも文章コンテンツしか扱っていなかった。そもそも、インターネットはほとんどが文章コンテンツで出来上がっている。ニュースの見出しも商品の販売ページも書籍の中身も、すべてが文章で出来上がっているため、文章をマスターすればコンテンツビジネスは制覇したも同然だろう。
ライティングには様々な種類がある。
そのなかでも覚えてもらいたいのが、商品を販売するための文章術だ。そのスキルを「コピーライティング」という。コピーライティングは極めればとてつもない威力を発揮する代物で、プロのコピーライターは1文字1万円で仕事を受注し、たった1ページの販売ページを作成するだけでゆうに1億円以上を稼ぎ出す。
身近な例で言うと、もののけ姫の「生きろ」というセリフもコピーだし、キューピーの「愛は食卓にある」というのもコピーライターが考えたものだ。最近になって有名になってきたライザップの販売ページも、コピーライターがじっくりと考えて作成した非常に力のあるコンテンツになっている。もし文章を書くことが好きなら、コピーライティングを極めてみると良い。
僕自身、コピーライティングを練習した時期があったが、そのライティングを使って一枚の販売ページから1千万以上を稼ぎ出したこともある。なかなか奥の深い世界なので、ひとつの学問として極めてみても面白いだろう。
誰でも人を惹きつけ、物が売れるスキル
また、トーク力も魅力的なスキルのひとつだ。動画コンテンツがまだ台頭していない時代にはあまり注目されなかったが、このスキルも持っているだけで随分楽に成功することができる。
例えば、Youtubeに商品のレビュー動画を投稿したとしよう。もしあなたの動画を観た視聴者が「この商品が欲しい」と思って、あなたの商品URLから商品を買ったとしたらどうだろうか?あなたは見事、商品を紹介したということでアフィリエイト報酬を受け取ることができる(後述する)。
あるいは、Youtubeにあなた自身が声を出して、何かの科目(受験でもなんでもいい)を教える動画を投稿していったとしよう。その説明が流暢でとてもわかりやすいものであれば、どんどん再生回数が伸びていき、そこで何か新しい企画をやればコンテンツが売れるかもしれない。
動画コンテンツの根底にあるのは「トーク力」だ。やはり、人間の生の声を入れることで動画の価値がグンと上がる。あなたの口から出る言葉に説得力があったり、モノの魅力をうまく引き出す力があれば、それだけでも莫大なお金を稼ぐことができる。
トーク力は、日常の生活にもあって困ることはない。人を惹きつける話し方ができればそれだけで魅力的な人間に見えるし、説得力があればそれだけで人を動かすこともできる。
そして、このスキルはコンテンツビジネスをやっていく過程で勝手に身に付いていく。やってみたらわかるが、動画を撮って自分で喋り続けるのは、意外と難しい。他人と喋っているあいだは双方向性のコミュニケーションになるが、自分でコンテンツを作るときは相槌も返答も帰ってこない。ひたすら喋り続けるというのはトーク力の最高の訓練になる。
僕はYoutubeをはじめた当初、まったく喋ることができなかった。しかし、動画をコツコツと投稿し続けていくことで、本質的なトーク力が身に付いた。
この能力があるとコンテンツビジネスは一気にうまくいく
コンテンツビジネスをやるのであれば、「魅力を引き出す能力」を持っていると非常にうまくいく。
プロデューサーという職業は他人の魅力を引き出す職業だ。AKB48を流行らせた秋本康もその能力を持った天才だったわけだが、ようは個性の違う48人の女性の魅力をそれぞれ引き出し、世の中に送り届けるということを繰り返しているだけである(もちろん、そこにも様々な戦略があるのだが)。
コンテンツを作るというのは、色んな物事の魅力を引き出してそれを紹介するという作業の繰り返しだ。美味しいレストランに行ったからそのレストランの魅力を引き出してブログを書く、良いものを買ったからその商品の魅力を引き出して紹介する、楽しいことを見つけたからその楽しいことを魅力的に紹介していく。この視点を持っていれば、自然と「人を褒める」発想になる。人と会ってもその人の魅力を見つけるようになるため、魅力を盗んで自分の血肉にしてしまえばいい。そして人を褒めるから、周りにも好かれて自然と人気者になっていくようになる。
僕の友人に、常に周りに魅力的な人間が集まるやつがいた。魅力的な人間が集まるから、彼も自然と魅力が上がっていく。彼を横で観察していて思ったのだが、彼は他人の悪いところを一切見ない。その代わりに、良いところだけを徹底的に見つけて、それをしっかりと相手に伝えるということをやっていたのだ。しかも、相手に伝えるだけでなく、他人にも自然と伝えていた。自分の良いところを人の前で褒められて悪い気になる人はいないので、その友人は会社に入っても一年目にして一気に出世コースに乗っかっていった。
逆に、人を批判してばかりだったり、悪いところばかり見つけてしまうと、コンテンツビジネスとは真逆の発想となるため生産的ではない。悪いところを発見するから自分の悪い部分も増えていくし、自分の悪口を言う人とは一緒に居たくないため、自然と周りから人が離れていく。あるいは、同じようにネガティブなことしか言わない人種が集まるようになる。
どんな物事にも、良い面と悪い面がある。良い面にだけ注目をしていくと、自然と自分の良い面が表に出てくるようになる。コンテンツビジネスは思わぬ副産物をもたらしてくれるが、「魅力を探すようになった」というのは最も大きな収穫だったように思える。
コンテンツビジネスでマネタイズする方法
コンテンツビジネスでマネタイズ(お金を稼ぐ)をする方法はたくさんある。少しずつ小出しにしてしまったが、改めてここでまとめておきたいと思う。主なマネタイズの手段は以下の3つだ。
・広告を貼る
・紹介する
・販売する
広告を貼って稼ぐ
まずひとつ目は、広告を貼るということ。広告にも様々な種類があって、グーグルアドセンスなどのクリック型報酬や、表示するだけでお金をもらえるインプレッション広告がある。
よく、ブログのなかに広告が貼ってあるのを見たことがあるだろう。あれはグーグルアドワーズという広告で、あの広告をクリックすればブログの所有者に数十円が入る。1日に1000人が訪れるようなブログであれば、広告は1日で100回ほどクリックされる。それだけで4000円ほど、それが30日続けば10万円以上が自動で振り込まれるという仕組みだ。
ほかにも、直接交渉で広告を貼ることもできる。例えば、すでに毎月10万pvほどあるブログであれば、そこで書籍を紹介してほしいという依頼がくる。僕のブログは4万pvほどしかないのだが、10件を超える書籍の紹介依頼が来た。書籍の紹介は「献本」という形で送られてくるため、タダで本が手に入る。それを読んで紹介したいと思った本を紹介すればいいし、紹介すればするほど僕のもとにもアクセスが集まってくるようになる。
ほかにも、他人のブログを紹介したり、メールマガジンの紹介をするという方法もある。僕はブログだけでなく1000人規模のメールマガジンを運営しているが、そのなかで他人のメールマガジンを紹介すれば一回で9万円ほどを貰えるように金額を設定している。これは号外広告という広告の種類だが、たまに依頼があればメールマガジンで紹介しただけでポンとお金が手に入るのだ。
コンテンツを作ってアクセスを集めたら、広告を貼る。シンプルなマネタイズの手法だが、最もメジャーでハードルが低いのはこの手法だろう。ある程度コンテンツビジネスが軌道に乗ってきたら取り組んで、自動化してしまえばいいと思う。
紹介して稼ぐ
次に、特定の商品を紹介するという手法だ。僕もこの手法を採用している。広告と違う点は、報酬が完全成果型という点だ。別の呼び方でいうと成果報酬型アフィリエイトという。
例えば、1万円の商品をあなたの媒体で紹介したとしよう。その1万円の商品の売上の半分をもらえるという場合、あなたの発行したURLから商品が売れれば、あなたのもとに5000円が入る。あなたは商品開発をしていないにも関わらず、1万円の商品を販売すれば5000円をもらえるのだ。
それが、毎月10本売れたとしたらどうだろう?3日に1回商品が売れる計算だが、10本の商品が売れれば5000円×10本=5万円の利益となる。あなたは商品の魅力を引き出し、それを紹介するだけでいい。あとは媒体にアクセスを増やしていき、うまく紹介してあげればそれだけでアフィリエイトは成り立つ。
アフィリエイトには色んな種類がある。多くの人が利用しているAmazonも、アマゾンアソシエイトプログラムと言って、審査に受かった人だけ商品をアフィリエイトできる制度がある。いまのアマゾンには、日常生活で必要なほぼすべての商品が入っている。そのなかであなたが使ってよかったと思うものを魅力を引き出しながら紹介していき、そこから商品が売れれば報酬が発生するだろう。僕もよく、使ってよかったものをブログやメルマガなどで紹介し、お金を得ることができている。
販売して稼ぐ
最後に、「販売して稼ぐ」というのを見ていこう。これは、自分のコンテンツ自体に金額を設定し、自分で販売していくことを言う。
例えば、受験生のときに難しい大学に合格したとしよう。そこで使った勉強法を後輩に教えたところ、周りの友人もメキメキ成績が伸びていき、見事に難関の大学に合格することができた。
あなたは、他の後輩からも勉強法を教えて欲しいと言われ、その勉強法を文章、音声、動画を使ってまとめることにした。かなり良い勉強法みたいなので、誰でも再現可能な形で楽しく勉強をして欲しいということでまとめたのだ。名前を「サクサク合格チケット」と名付けた。
あなたの目の前に、受験に困っている浪人生が表れた。彼は難関大学を受験したものの失敗し、なかなか成績が伸びなくて困っている。今年で受験に合格できなければ、就職をするか、レベルの低い大学に落として受験するしかない。そんななか、あなたと出会い、魅力的な勉強法だと感じてくれた。あなたは「サクサク合格チケット」を、この受験生にいくらで販売するだろうか?
これはコンテンツのクオリティと購入者の悩み次第なのだが、おそらく3万円から5万円の金額に設定しても売れると思う。あなたの商品は再現性があるものだし、浪人生の悩みも深い。そこでコンテンツが役に立つ形で使われるのであれば、多少のお金をもらってもいいだろう。
そして、同じような悩みを抱える人は日本中にたくさんいる(世界に目を向ければ無限に存在する)。日本だけでも何千万にもいるので、その人達にコンテンツを販売すると考えれば、1日1個商品を売ることも簡単ではないだろうか?
1日1個、3万円の商品が売れたら、月収90万円である。3日に1個売れたとしても30万円。十分に経済的自立を達成できる金額だろう。
では、受験じゃなくても、例えばダイエットや禁煙の方法、プログラミングやライティングの方法を売ったとしたら?世の中に困っている人はたくさんいる。その人達を助けながら進んでいくため、感謝のメールが届くこともある。僕はゆうに100通以上のメールをもらっていて、女々しいと感じるかもしれないが、何度もきても嬉しいので、もらったメールはすべて保存している。やりがいを持って仕事ができるのはコンテンツビジネスの魅力のひとつだと思う。
これが「コンテンツ販売」という手法だ。
コンテンツは情報でできているため、原価はゼロである。在庫も残らない。つまり売ったぶんだけ黒字になっていき、自動化することも非常に簡単である。マネタイズの手法としては最も強力なものなので、もしコンテンツビジネスを極めようと思ったらぜひコンテンツ販売に挑戦してもらいたい。そうすれば、経済的自立はより身近なものに感じられるだろう。
コンテンツビジネスで経済的自立を達成する
では、コンテンツビジネスで経済的自立を達成するためには、どういう手順を追えばいいのか?を見ていきたいと思う。
まずは、コンテンツを作っていくことから始めていく。先ほども言った通り、ブログを更新し、Youtubeに動画を投稿し、必要であればSNSやメルマガで露出を増やしていく。
通常、有名になるためにはかなり面白いコンテンツを作らないといけないため、ここではマーケティングの戦略を使う。マーケティングを使えば、少ない労力でも大きな集客力を出せる。コンテンツを積み重ねることで多くの人が自分の発信を見るようになったら、いよいよマネタイズに入っていく。
マーケティングは集客だけでなく、非常に高いマネタイズ力も発揮してくれる。僕のブログは4万pvしかないが、メールマガジンと組み合わせることで月収で500万円を稼いだことがある。
ブログで4万pvというのは、続けていけば大体の人が達成できる数字だ。でも、集客力とは関係なしに「マネタイズ」に大きな比重を傾けているため、通常のコンテンツビジネスとは少し違った設計となっている。そしてそれは、通常とは比にならないマネタイズ力を発揮してくれるのだ。
そうして、コンテンツビジネス×マーケティングを利用して収入を発生させられるようになったら、その仕組みを自動化していく。言うなれば、商品が売れる仕組みをシステムに組み込み、あとは自動で販売が続けられる状態にするということだ。
コンテンツをたくさん世の中に出していれば、自動で集客をすることができる。あとは、自動化された仕組みが勝手に商品を販売してくれるという考えだ。3万円の商品が10本売れれば30万。5万円の商品が10本売れれば50万円が発生する。これで発生する利益が毎月の生活コストを超えれば、無事に経済的自立を達成することができる。
経済的自立を達成することは難しいだろうか?まだやったことがないのであれば、イメージすることは難しいかもしれない。しかし、実際にマネタイズの手法はたくさんあるため、いくつかの方法を使って自動化を完了させてしまえばいい。仕組みは一個だけでなく、2個、3個と複数作っていくことができる。僕自身、3つほどの仕組みを持っているが、ひとつが毎月80万円ほど、もうひとつが毎月30万円ほどを確実に生み出してくれる。もう一つの仕組みは小さいもので毎月5万円ほどだが、そういった小さな収入があるだけでも安心感は桁違いのものになる。
まずは、小さな仕組みを作ってみよう。コンテンツビジネスの深いところまで学んで、実践してみれば意外と簡単であることに気付くはずだ。そして、作成した仕組みをだんだんと大きくしていけば、仕組みがどんどん加速していき、安定した報酬をもたらしてくれるようになる。
結局、何千万人といる人達のなかから、1日2、3本の商品を買ってもらうだけでいいのだ。手を抜いて楽に完成するほど簡単なことではないが、真剣に取り組んでみれば意外とあっさりと達成することがわかるはずだ。
第4章:成功する思考
ここからの話は、できれば何度も繰り返し読んでほしい。
多くの人は「自由になりたい」と本音では思っている。朝早くに目覚ましに叩き起こされる生活よりはゆっくり寝たいし、毎日疲れた身体で会社に行くよりは、公園でゆっくり読書をしたいと思う。あるいは、いまよりももっと良い生活をして、豊かに暮らしたいと思っているはずだ。欲しかったあの車に乗ってドライブできたら、憧れのあの時計を身に付けることができたら、住みたいと思っていたマンションに住むことができたらどんなに良いことだろう。
仕事でも、成功したいと思っている。もっと高価なスーツを着て、レベルの高い商談をして、周りからアッと言われるような結果を出したいと思っている。
それなのになぜ、周りに差を付けることができないのだろう。満員電車に揺られ、決まった職場に行き、決まった価値観の同僚と過ごし、決まった給料をもらいながら決まりきった毎日を送る。最初にあった野心はどこかへ行き、先の見えないモヤモヤした煙に包まれている気分だ。なぜ、憧れの生活をイメージしているにも関わらず、経済的にも仕事の面でもなかなか成功することができないのだろうか。あるいは、成功に向かって努力しているにも関わらず、圧倒的な結果を残すことができないのだろうか。
それは、思考が固まっていないからだ。思考、というとぼんやりしてしまうので、「成功者の思考」「金持ちの思考」「結果を出す人の思考」という風に具体化してみるとわかりやすい。
考え方なんて何の役に立たないと思うかもしれない。しかし、実際は方法論よりも思考のほうが遥かに大切で、思考ができていない限りは成功というのは永久に訪れない。いくら手元に資金があっても、隠れた才能に恵まれていたとしても、十分すぎる環境にいたとしても、思考が伴っていなければ結果は出ない。なぜなら、思考は行動をすべて決定する方位指針のようなものだからだ。
例えば、新卒一年目でバリバリ働く会社員のA君とB君がいたとしよう。A君は「より多くの人と関わって人脈を広げるべきだ」という思考を持っている。それに対してB君は「勉強する時間を作って知識を身に付けるべきだ」という思考を持っている。
果たして半年後、成功するのはどちらだろうか?おそらく、サラリーマンとして成功するのはA君のほうだろう。人脈を広げるためにしっかりと飲み会に参加し、上司との飲み会に時間を注いだA君は、全国の本部に異動することが決まり、見事に出世コースを掴むことに成功した。
それに対してB君は、人脈に重きを置いていない。金曜日の夜はサクッと家に帰って勉強をする。飲み会に参加しないため、周りからは少し距離を置かれている。彼は田舎の支部に異動することが決まった。
この時点で成功しているのは、明らかにA君だ。しかし、追加でこのようなストーリーが加わったらどうだろう?
B君が田舎の支部に異動することが決まった半年後、B君は独立することにした。1年間をかけて本やセミナーを通して得た知識で、セールスやマーケティングを熟知することができた。飲み会にもほとんど参加していなかったし、田舎に住んでいたため、貯金もある程度だったら貯まっている。
B君は、半年経った時点でビジネスの下地も固まっていた。徐々にだが収入が入ってくるようになったため、思い切って独立をしてみた。初月で20万円ほどの金額を稼げるようになった。そこからさらにビジネスを深めていき、彼は独立から半年後、見事月収100万を達成した。年収ベースでいうとすでに1000万を超えている。
A君を見てみよう。A君は、相変わらず付き合いで飲み会に参加している。本部での仕事は忙しく、やりがいもあるが出世するまでまだ10年はかかりそうだ。年功序列のシステムは根強く残っているため、上の役員がいなくなってから押しあがる形で自分の出世が決まる。それまではじっくり耐えようと思った。彼は社会人2年目になり、月収23万円となった。年収で言えば400万ベースだ。
さて、ここまで話を聞くと、あなたはA君とB君のどちらの道を選びたいだろうか?
A君とB君は、もともと同じ夢を持っていた。それは「成功したい」という純粋な動機だ。ただ、その先の思考に違いが生じた。A君はサラリーマンとして成功するための人脈作りに時間とお金を使い、B君は起業家として成功するため勉強とビジネスの準備に資源を使ったのだ。たったそれだけの違いなのに、まったく違う結果になってしまう。それは先ほど言った通り、「思考が行動を決定する方位指針となっている」からである。
成功の定義を「経済的自立を達成する」というものに設定した場合、成功するためには手法だけでなく「思考」が最重要となってくる。なぜなら、個人で活動するというイレギュラーな稼ぎ方をする以上、普通の価値観で行動していては絶対に結果が出ないからだ。
逆に、思考さえしっかりと固めてしまえば、否が応でも結果は出る。朝に目が覚めてから夜に寝るまでの行動は「思考」が決定付けるからであり、思考が変わって行動が変われば1日の過ごし方もまるで変わってしまう。そして得られる結果もまるごと変わるというロジックだ。成功している人は全員が思考が伴っているから成功しているわけであって、成功していない人のほとんどは思考が伴っていないのが原因である。「思考が伴っていれば必ず成功する”そんな極論を言えるほど、断じて思考がすべての行動を決定してしまうと言える。
どうせやるのであれば、無駄な苦労はしないようにしよう。ここでしっかりと思考を固めて、遠回りせずに真っ直ぐ進んだほうが早く成功に辿り着けるはずだ。
情報の選択と断捨離
人間なら誰でも思考を持っている。そして、その行動のすべては思考を元に決定付けられる。
朝何時に起きるか?朝ごはんに何を食べるか?仕事は何をするか?どういう順番からやるか?そもそもどんな仕事を選ぶか?こういったひとつひとつの選択は、思考を元に決定付けられる。思考が間違っていればそもそも成功には辿り着かないし、思考が正しければ自動的に成功に近付いていく。思考は目に見えないものだが、しっかりと向き合う必要がある。
じゃあ、見えないものをどうやって変えるか?それは、あなたが触れている「情報」を選ぶことによって変えることができる。
そもそも、いまの価値観はどこからやってきたのだろう?赤ん坊のときからお金が欲しいと思っていただろうか?仕事を辞めたい!と思いながら生まれてきたのだろうか。おそらく、違うと思う。どんな人間でも、親の言うことを聞いたり、周りの友達の影響を受けて価値観が作られる。つまり、入ってくる情報をもとに価値観を決定してしまうのだ。
自分の価値観は、周りの情報で変化する。殴り合うだけのボクシングというスポーツも、それをやることでメリットがあると教われば、たとえ臆病な子どもでも自分から進んでリングの上に立とうとするのだ。
いまの日本人は、多くの情報に触れている。スマホから入ってくるニュース、テレビから流れる芸能人の言葉、あるいはあなたが付き合っている人達の会話。動画、音声、文章にいたるまで、毎日何万文字もの情報に触れているはずだ。そして、その情報のひとつひとつによって思考が作られてしまう。
情報が思考を決める。
それだけは知っていたから、僕が思考を鍛えようと思って最初にやったことは「情報の断捨離」だった。余計な情報は徹底的に捨てて、質の高い起業家の思考だけをインストールするようにした。余計なスマホアプリはすべてアンインストールし、LINEの通知をオフにし、メールマガジンも必要な人のもの以外読まないようにした。また、友達と遊ぶ時間を減らし、集めてきた自己啓発書は捨て、テレビを捨て、熱心に読んでいた日経新聞も読まなくなった。
むかしは、色んな情報を仕入れればチャンスが降ってくると思っていた。見識を広めていれば勝手に思考が鍛えられると思っていた。でも、いくら色んな情報を仕入れても、そんなときは永久に訪れない。多くの人が手に入れる情報と同じものを手に入れても、結局は多くの人と同じ行動を取ってしまう。
大切なのは、成功者の思考「だけ」を徹底的に自分のなかに落とし込むことだ。常識レベルになるまで落とし込んで理解することで、初めて成功者と同じ行動を取ることができる。
だから、まずはやることより「やらないこと」を選んだ。つまり、情報を遮断してひとつの勉強に集中するということだった。人間、不思議なもので、情報が入ってこなくなると情報に対して飢えるようになる。これまでお腹いっぱいに与えられてきた餌がなくなるわけだから、お腹が空いて吸収率が高くなるのと同じだ。
情報を断捨離してから、思考をインストールすることが楽になった。ひとつの情報を盲目的に信じるようにしていたから、徹底して自分のなかに落とし込めたのだと思う。ちなみに、これは一歩間違うと洗脳にも近い状態になってしまう。ただ、情報の断捨離に関しては誰に言われるでもなく自分で選択したことだから問題ないと思う(逆に、誰かに言われてほかの情報を見ない状況になると、それは洗脳しようとしてくるサインなのかもしれない)。
そうして、自分のなかに入れる情報を「選択」し、いらない情報を「捨てた」。情報社会に生きる私たちは、いかに情報を取捨選択して正しい方向に進んでいくかが、生き残るための重要な能力だと思う。
思考を変えるためには情報を断捨離する。それが一番手っ取り早く思考を変える方法だと確信している。
一人から徹底的に思考を盗む
思考を変えるために最も手っ取り早いのが「盗む」ということだろう。盗むというのは悪いことではなく、むしろそれなりの努力が必要で、他人からうまく盗むことができる人は何をするにしても圧倒的なスピードで成功する。
僕がやっていたことは「一人から徹底的に盗む」ということだ。ロールモデルとなる人物は何人かいたが、当時の僕は最も理想とする人物の思考を徹底して盗んだ。
いま思えば、ストーカーに近い行為だったと思う。プライベートから丸裸にしていき、その人が何時に起きて何時に寝るか、どういう場所で仕事をするか、誰と仕事をするかまで徹底的に追いかけた。また、その人が開催するセミナーや懇親会にはすべて出席し、有料の教材にもすべて手を出した。教材は50万や70万もする高額なものだったため、ゆうに100万を超える投資をしている。
そして、ひとつのコンテンツを何度も何度も消化した。一回読んだだけでは理解できないし、落とし込むまでに時間がかかる。朝起きても寝るときにも、隣にはずっと成功者がいた。途中で顔を見たくなくなるレベルになった。その人の顔と声が頭にこびりついて離れなくなり、まるで何かに憑依されたかのように自分の行動を監視されている気がした。僕がいつもと同じような行動をしようとすると、その人に怒られる気がした。次第に行動が変わっていき、最終的には当たり前のように成功者と同じ行動を取ることができるようになった。
何もここまでする必要はないが、盗むつもりで徹底的に勉強すると、思考を完全に盗めるようになると思う。言うなれば、成功者が隣につきっきりになって教えてくれている状態だ。
ちなみに、僕がお手本としていた人は実業の人で、現在は教材を販売していない。その人が表に出ている段階で学ぶことはできたのは幸運なことだったと思う。
3ヵ月間だけ成功者を演じる
これはフィリピンに行ったときに億超えの成功者から教わったことだが、「3ヵ月間だけ成功者を演じる」ことで成功することができる。
役者というのは、その役を演じるときにプライベートまで自分が演じる役の設定に合わせるそうだ。役を自分の身体に落とし込み、徹底的に思考や行動パターンも似せることで、次第に憑依レベルで自然にその役を演じることができるようになる。そして、ちょうどその役が「降りてくる」のが3ヵ月らしい。3ヵ月間、メッキでもいいから自分の身体に張り続けていれば、次第に中身もメッキと同じ色に変わっていく。
思考や行動も同じことで、3ヵ月間だけ集中して気を付けていると、そこからガラリと生活が変わってくる。僕自身、集中して一人の思考を徹底的に盗み始めてから、たったの3ヵ月で結果が右肩上がりに伸びてきた。演じるというのは簡単に見えて意外と難しい。試しに3ヵ月連続で早起きしろと言われたら僕でも難しい。ただ、行動パターンを塗り替えるのはそんなに難しいことではない。
行動パターンを塗り替えるときには、以下の2つの行動を見つめ直して欲しい。
・何をやらないか
・何をやるか
まず最初に考えて欲しいのは、「何をやらないか」ということだ。成功したくてもなかなか成功できない人は、ほとんどが無駄な行動を取っている。僕の過去を見てみても、悲しくなるくらい無駄な行動で1日が終わっていた。例えば、一日中パズドラを触っていたり、Youtubeを見て終わったり、ダラダラと漫画を読んで終わっていた。そういった無駄な時間をすべて消せば、時間を何日も節約できる。
行動するときは、SNSを見ない、愚痴を言わない、余計な飲み会を断る、などの「やらないこと」に焦点を充てると非常にうまくいく。増やすことよりも減らすことのほうが簡単なので、まずはやらないことから探してみよう。
そして次に、何をやるかを考える。やらないことを先に考えると、やれることの幅が広がっている。そのとき注意してもらいたいのが、余計な作業は入れないということだ。広がった時間は、一つのことにギュッと凝縮するようにした。ビジネスを始めた当初は無駄なことばかりをやっていたが、やらないことを考えたあとに無駄なことをするのはもったいないので、すべてが成功に直結する仕事だけを選択した。
作業にばかり力を入れていたので、勉強と作業の割合が1:9になっていたのだ。それを、9:1に変更した。勉強と思考にほとんどの時間を費やし、作業時間を減らしたところ、不思議と結果がグンと伸びていった。
何をやらないか決めて、そのあとに何をやるかを決める。この順番を守って動けば、ライバルをごぼう抜きにしながらビジネスを成功させることができると思う。
時間最優先主義
ビジネスをやる上で「無駄なことをしない」というのは鉄則である。ただでさえ時間がない状態で余計なことに労力を費やしても、ただの徒労に終わるだけだ。逆に、無駄なことに時間を割かなくなると、成功するまでの時間は大幅に短縮される。だから、ショートカットは容赦なく使おう。なぜか日本人には近道をすることはずるいという価値観があるし、「急がばまわれ」ということわざもある。ただ、回り道をするよりもストレートに進んだほうが絶対に良い。この道が正しいと確信するまで勉強し、思考を鍛えていれば無駄なことはしなくて済む。
ちなみに、無料の情報で勉強するというのは大きな遠回りになる。どうしても無料の情報となると雑多な情報が入っていたり、クオリティの低いものが出そろってしまう。また、無料の情報を何度も落とし込もうとするほど人間の思考はキレイに出来上がっていないのだ。100円の中古で買った本と2000円で買った新品の本なら、後者のほうが圧倒的に吸収率が高いだろう。
だから僕は、ショートカットをするためにどんどん有料の教材に投資した。そのほうが圧倒的に多くの時間を短縮できるし、余計な努力をしなくても済むからだ。
時間には2種類ある。「物理的な時間」と「精神的な時間」だ。この話をすると長くなるので少し省略するが、ようは「1時間」「2時間」といった目に見える時間と、集中して仕事に取り組める時間は違うということだ。
物理的な時間は、時間を奪うものを断捨離したり、お金をかけて余計な時間をカットしたりすることで増やすことができる。僕は「掃除」に大きな時間をかけるのはもったいないと思っていたので、全自動掃除機のルンバを購入した。ルンバが勝手に動いて掃除してくれてるあいだに僕は仕事に集中することができる。
会社員として働いているのであれば、通勤時間を減らすのも重要だろう。通勤に毎日1時間を使っているのであれば、それを10分に短縮するだけで1日で2時間近く時間が増える。多少家賃が高くなったとしても、移動する時間を減らすことでそれ以上の価値を回収することができる。
また、精神的な時間を増やすために、モチベーションを高める工夫と、頭を回転させる工夫が必要だ。
僕がよくやっているのは、少しオシャレなカフェに行って仕事をすることだ。駅の周辺に行けば、スーツを着たレベルの高そうな人がたくさんいる。女性もたくさんいるので自然と背中がビシッと伸びる。パソコンを開いていても、仕事以外の余計なことはできなくなる。
着替えて準備してカフェに行くまでで、物理的な時間は減るだろう。高いコーヒーを買うことでお金も減る。ただ、場所を選ぶことで精神的な時間が極限にまで伸びる。そういった投資の思考を持つことで、普通では出せないような集中力で作業に取り掛かり、やるべきことを一気に終わらせることができる。
なかなか集中力がないという場合でも、安心して欲しい。思考を鍛えることで精神的な時間は増えていく。最初のうちは1時間しか集中してできない状態でも、思考を鍛えることでぶっ通しで10時間作業をするといった芸当が可能になる。
よく、億超えの人達と仕事をすると、ひとつの物事に何十時間も連続で集中するのを見かける。ヒゲを剃るのを忘れていたとか、お風呂に入るのも忘れていたとか、大事な電話に気付かなかったとか、伝説的なエピソードがたくさんある。これほどまでに驚異的な集中力を発揮できるのは、その人が天才というわけではなく、単純に思考を鍛えて精神的な時間を極限にまで伸ばした結果である。
僕もまだ、カフェに行っているうちは未熟なのだろう。そのうち自宅でもズバ抜けた集中力を発揮して仕事に取り掛かれるように自己研鑽していきたい。
我流でプレイしない
最初から我流でプレイしようとする人は、モレなく失敗する。
僕の知り合いで小説家の人がいるが、文章をうまくなるためにまず最初にやったのは「写経」をすることだ。写経とは、別の文章を何度も繰り返し真似して書くことで自分の文章力を強化するという訓練方法である。
その人は、自分が心を動かされた文章を何度も繰り返し写経したという。合計で25万文字ほど写経したあたりから段々と文章のリズムが身に付くようになり、100万文字を写経したあたりからオリジナルで文章を書いても真似している人と同じ表現や言い回しをできるようになったという。写経はタイピングで行ったらしいのだが、タイピングスピードも飛躍的に伸びた。根性論に聞こえるかもしれないが、先ほどの憑依の話とも通じる部分がある。成功者の文章は徹底的に真似をして、何度も繰り返し反復することで身に付けることができるだろう。
コンテンツビジネスは、文章で決まる部分が多い。人の心を動かす文章を書ければ、それだけで圧倒的なアドバンテージとなる。もし文章を鍛えたいと思ったら、自分が心を動かされたと思う小説家を見つけて、繰り返し写経してみると良いと思う。独特のリズム、表現や言い回し、さらに考え方や思考に至るまですべて盗むことができるので、成長するためには手っ取り早い方法だろう。
小説だけに限らず、どんなジャンルでも、必ず先駆者がいる。すでにその世界で成功している優秀な人間がいて、ビジネスでもその道のプロフェッショナルはたくさんいる。成功しやすいビジネスのセオリーやビジネスモデルというのはすでに確立されていて、その道のプロが多大な資金と労力をかけて研究を繰り返している。それを手に入れてその型に当てはめたほうがはるかに楽に成功することができるのだ。
わざわざ自分の力で新しい道を開拓しなくても、すでに先駆者が切り開いた道をなぞっていくだけではるかに近道をすることができる。逆に、セオリーに乗っ取らずに我流でプレイをすると、血の滲むような努力をしても成功することは難しいだろう。
1億円を稼ぐまでは、セオリーを学び、真似をするだけで結果を出すことができる。それまではひたすら基礎を大切にし、思考を鍛えることにお金と時間をかけよう。そうすることで、異常なスピードでずば抜けて成功することができる。
無形資産に投資する
スキルを身に付けるという話と繋がってくるのだけれど、モノは「有形資産」と「無形資産」に分かれる。部屋や車、鞄や洋服といったものは有形資産だ。それ自体が価値を帯び、売ることでまとまったお金を作ることができる。それに対し無形資産というのは、思考や知識、経験などの「目に見えないモノ」を指す。それ自体に価値は帯びないし、売ることもできない。
しかし、無形資産はそれ自体が新しい資産を作り出してくれる。例えば、学んだ知識をビジネスモデルに組み込めばお金に変わるし、思考が鍛えられていればビジネスの成功確率は桁違いに上がっていく。
そして、無形資産は失うことができない。自分の脳みそに保存されるため、強盗に遭っても盗まれることもないし、使うことで価値が減っていくものでもない。むしろ、使えば使うほど価値が増えていき、新しい価値を生み出すようになる。
僕は、ひたすら無形資産に投資をしてきた。周りが洋服やバイクやお酒にお金を使うなか、カフェに行って勉強をすることに時間をかけた。あるいは、遊ぶのであれば自分がいままで経験をしたことのないことに対してお金を使った。
無駄な無形資産もある。愚痴を言うだけの飲み会や、大して役に立たない自己啓発書にお金をかけても何の意味もない。だから、自分の目で見て、必要だと思ったものには全力で投資をしてきた。ときには1日で70万ほど情報に投資したこともある。もちろん、無形資産は買っただけでは手に入れることはできないから、自分のなかで資産に変わるまで何度も何度も繰り返し勉強してきた。
そうすることで、無形資産からどんどんお金が発生していく。それで安心はせず、発生したお金は再び無形資産に投資していく。そうすることで思考が鍛えられ、自分の考えも鋭く変わっていくのだ。
僕が比較的早くに成功できた理由はそこだと思う。ビジネスの途中で思考の重要さに気付いたからこの行動を取ることができた。いまはビジネスの話をするときには「東大生より頭が良い」と言われるようになった。もともと頭が悪かったので、この言葉を言われたときには心の底から驚いた。
勉強だけでなく、仕事をする上でも無形資産に投資するという考え方は重要だ。例えば、ブログを立てたり記事を書いたりすると、その結果は数字になって表れる。数字になって表れるから、喜んでその数字を追いかけて作業ばかりしてしまいがちだが、結果に表れるものは基本的には有形資産だ。
だから、普通の人が数字を追いかけているあいだ、僕はビジネスのセオリーを学び、心理学を勉強した。お客の心を理解するため、色んな雑誌を読んだり、人に会って話を聴いたり、顧客のリサーチを徹底しておこなった。そういった無形資産に投資することで、少しの労力で大きな結果を残すことができた。
無形資産に投資を続けていれば、結果はあとから付いてくる。この感覚を掴むことができれば、ビジネスは圧倒的に楽になる。手っ取り早く成功したいのであれば、有形資産よりも無形資産に投資する癖を身に付けよう。
成長への貪欲な姿勢を持つ
職業柄、毎日のようにお金持ちと会うのだが、そのたびに戦慄することがある。それは「成長への貪欲な姿勢」だ。すでに一生遊んで暮らしていけるほどの成功者でさえ、成長へは貪欲な姿勢を見せる。自分はまだまだの人間だと本気で思っているし、謙虚な姿勢も絶対に崩さない。やはり、そういう人は魅力に溢れている。どんなお金持ちも、清潔で、話がうまく、ポジティブな考えを持っている。
収入と魅力は比例する。魅力的な人の周りには魅力的な人が集まるからだ。もっと言うと、魅力的な人は良い情報を持っているので、それが収入に直結していくのだと思う。だからビジネスを通して、成長することに意識を向けて欲しい。知識を付けること、スキルを習得すること、思考を変えること。そのすべてが「自分の成長に繋がっているか」を確認して欲しいと思っている。
何人かビジネスを人に教えてきたことがある。最初はコミュニケーションが取れず、行動が遅く、自信もなくてダメダメだった人間もいた。しかし、ビジネスを通して収入が増えるにつれてレベルの高い人間へと進化していった。男性なら、発言にキレが出てきてかっこよく見えてくるし、女性なら芯が通っておしとやかな雰囲気が出てくる。
自分にはまだ魅力がないからとか、自信がないからとか、いまの現状は関係ない。魅力を増やすことが収入を得るための前提条件なのだ。そして安心してほしいのが、コンテンツビジネスに取り組むことで魅力は自然と身に付いてくるということだ。
僕がコンテンツビジネスを選んだのは偶然ではない。僕は自分のコンプレックスを改善するという意味でもコンテンツビジネスを選択している。ほかにも方法はあったのだが、自分の成長に直結しているのは間違いなくコンテンツビジネスだと思う。自分を成長させながらお金を稼げるのであれば、こんなに魅力的なビジネスはない。
成長への貪欲な姿勢を持つことができたら、成功はもう目の前にあるだろう。経済的自立は通過点でしか無くなり、自由な生活を送るのは当たり前の状態になると思う。きっとその頃には、オーラが溢れる魅力的な人物に変わっているはずだ。
いまだけは努力する
ここまで少し、厳しめの内容を書いてきた。何時間も勉強をしたとか、ひたすら作業をしたとか、貴重なお金を投資したことを書いたと思う。
ただ、誤解してほしくないのが、僕は「将来、楽をするために努力をしてきた」ということだ。不労所得を作って、悠々自適に暮らす。そのために真剣にビジネスに取り組んできたというのが本音なのだ。だから、今回話したようなことをずっと続けるつもりもない。努力が目的ではなく、経済的自立を達成することが目的だ。それだけを見据えていれば、ここから約半年~1年ほどで、誰でも経済的自立は達成できると思う。やる気次第では、3ヵ月とか1ヵ月でも十分に達成可能だろう。
僕はよく、仕事をするときにスパに行ってゆっくり仕事をする。先日も行ったのだが、一人で湯舟に浸かっている40歳くらいのおじさんに話しかけられた。平日にも関わらず一人で温泉に来ている若者が珍しく思ったのだろう。彼は32歳のときにセミリタイアをして、いまはのんびりと会社を経営しながら、ほとんど自由な生活を送っているという。一生遊んで暮らせるほどの資産は持っているし、不労所得もたっぷりと持っているのだが、いまは社会との関わりを持つためだけにビジネスをやっているそうだ。
おじさんは僕に、「むかしの自分ががんばったから、いまの生活がある」ということを話してくれた。もともとは田舎の出身で貧乏だったらしいのだが、金持ちの世界に行きたいという一心でひたすら勉強と行動を繰り返し、いまの資産を築いたのだという。
温泉だから裸なのだけれど、武道をしていた僕よりも引き締まった身体をしていて、顔に表れ始めた皺は深く、目は落ち着いていて吸い込まれそうな目をしていた。
単純にかっこいいと思った。ゼロから資産を築いたというのもそうだし、年を取っても自分磨きを一切怠っていない。経験も豊富にあるし、確固たる自信を持っている。
もしビジネスに挑戦するのであれば、「いまだけは努力する」という気持ちで望んで欲しい。いまだけ努力していれば、きっと将来は楽をすることができる。行動しなければ1年後も同じ状態のままだが、いま行動を起こして少しでも前に進むことができれば、1年後はまるで別人の自分になっているだろう。
そしてもしやりたいことがあれば、自分の気持ちに素直になって欲しい。コンプレックスを克服したいとか、お金を稼いで自由になりたいとか、欲しいものを買いたいとかいう単純な理由でもいい。かっこよくて取り繕った理由なんて要らないから、自分の欲望に素直になったほうが遠くまで行くことができる。
ビジネスを始めることに対して不安な気持ちもわかる。うまくいくかわからないという気持ちもわかる。ただ、迷っているときこそ、行動に移して欲しいと思う。僕はビジネスを始めて心の底から良かったと思っている。むかしは、お金もなく、卑屈で、余裕のない目が死んだ大学生だった。そんな自分が、いまでは魅力的な人に囲まれ、お金に余裕があり、毎日楽しく暮らすことができている。ここまで変わることができるとは夢にも思っていなかった。
月並みな言葉だけど「夢は叶う」。あなたの行動次第で、未来は彩りのある素晴らしいものへと変化するのだ。
本書をきっかけに、あなたが夢への第一歩を踏み出し、経済的自立を達成してくれることを心から祈っている。
【著者】ふっさん
現在24歳。空手とテコンドーで全国大会上位成績者。18歳のときに日本一周の旅に出かけ、常識に捉われない様々な生き方に触れる。19歳のときに東北復興支援ボランティアに参加し、日本の社会に強い疑問を持つようになる。20歳でビジネスに挑戦。21歳のときに自身のマーケティングノウハウをまとめた「独立遊軍」という商品が大ヒットを記録。大学在学中に起業。美容院や飲食店のウェブデザイン代行、中小企業の集客コンサルティング、語学系のコンテンツ販売など、多岐に渡って活動中。自身が運営するブログは月間4万PVを記録。メルマガ購読者は延べ2000人を突破。現在もビジネスの前線に立って情報発信を続けている。
ブログ:https://fussan01.com/jisseki
Twitter:https://twitter.com/fussan3082
Instagram:https://instagram.com/fussan0120
Youtube:https://www.youtube.com/c/fsnbiz
【お知らせ】本の感想を集めています。
「経済的自立を達成しよう」を読んだら、ぜひ感想を書いて送ってください。協力していただいたお礼として、以下の追加プレゼントをお渡しします。
Present:累計128名が参加し、満足度98%を達成したネットビジネス専門講座 Lite版
Automated Marketing System’s
一週間で不労所得を構築するオンラインビジネス専門講座
通常参加費(14800円)→無料
いざビジネスを始めるにしても、
何から始めたらいいのかわからない人も多いと思います。
ブログの立ち上げ方、文章の書き方、アクセスの集め方、セールスのやり方、仕組みの作り方…
ネット上には変な情報が落ちていることも多いので、
我流でやっていては成功まで大きく遠回りすることになります。
せっかくやる気になったのに色んな情報に惑わされて疲弊して、
結局稼げずに終わってしまうのは非常にもったいないことです。
そのため、しっかりと行動を起こしてくれた人に限って、
特別に良質な情報を「体系化して」お渡ししようと思いました。
僕がビジネスを始めて月収を50万突破したころ、
読者さんの要望に応えてメルマガ内で募集した講座があります。
講座名を「Automated Marketing System’s」と言って、
14800円という価格でしたが累計で128名の方に参加していただきました。
そして、講座内で開いていた満足度調査では満足度が98%を超えていました。
この講座は、僕が「初心者の頃に欲しかった」教材として、
初心者向けに作成したネットビジネスの専門講座です。
これは少し特殊な教材で、当時の参加者の人達と何度も話し合い、
欲しい情報を僕が入れていくという形で作った教材です。
そのため、初心者がぶつかるリアルな課題を
次々とクリアしていくことができる珍しい教材だと思います。
いまは募集を停止していますが、
このメインマニュアル一式をお渡ししたいと思います。
さすがに、お金を払ってくれた人に申し訳ないので
完全版をお渡しすることはできませんが、
ビジネスでスタートダッシュをするにしては
十分過ぎるほどのコンテンツ量になっています。
ビジネスの全体像と最短で仕組みを構築する方法、
これを十分に理解できると思うので、
ぜひ受け取ってビジネスの理解を深めてみてください。
【書籍のダウンロード期限&感想送付期限】
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